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【ONE】アンドラージが4R終了時リネカーにTKO勝ちで涙の戴冠! タワンチャイがローキックで秒殺防衛、グラップリング戦で三浦彩佳がケリーを苦しめるも判定負け

2023/02/25 09:02

▼バンタム級 キックボクシング 3分3R
〇セーマペッチ・フェアテックス(タイ)
[判定3-0]

×ジャン・チェンロン(中国)


 セーマペッチは7チャンネルTVマッチを主戦場とし、2017年頃からは海外選手との戦いが主流となる。ONEには2018年7月から参戦。

 2019年11月にONE Super Seriesムエタイ世界バンタム級タイトルにも挑戦したが王者ノンオーに4RでKO負け。2020年のバンタム級(※65.8kg)ムエタイトーナメント準決勝でロートレックを判定2-0で降したが、怪我により決勝戦を欠場。2022年8月の再起戦ではリッテワダを左フックでKOしている。

 チェンロンは12歳から散打とムエタイを学び、中学卒業後はタイに渡ってムエタイの練習と試合経験を積んだ。ONEで3連勝後、2019年12月にアラヴァディ・ラマザノフと初代ONEバンタム級キックボクシング世界王座戦を争い、判定負けで王座は逃したものの、接戦に持ち込んだ。秋元皓貴とは2度対戦し、1度目はスプリット判定、2度目は判定3-0で敗れている。前戦は2022年9月、センマニーにスプリット判定負けで現在5連敗中。

 1R、サウスポー同士。いきなりワンツーを見舞って前蹴りで防ごうとしたセーマペッチを吹っ飛ばすチェンロン。積極的に仕掛けていくチェンロンが左右フックで襲い掛かり、セーマペッチはそれを回り込んでかわしながら左フック、左アッパー。近い距離でスピードのあるパンチの打ち合いが続く。突っ込むチェンロン、それをかわしてのカウンターを狙うセーマペッチ。左ミドルを蹴ってから左ストレートを打つセーマペッチ。

 2R、セーマペッチが左カーフでチェンロンの身体を泳がせる。このラウンドは前に出てくるセーマペッチが左ミドル、右ジャブ。チェンロンのパンチをぎりぎりのところでかわすセーマペッチだが、右ハイをもらう。チェンロンのフルスイングの左右フックを直前で見切り、左アッパーを突き上げるセーマペッチ。

 3R、セーマペッチはジャブ、左ミドル。チェンロンはフルスイングしていくがセーマペッチはスウェーやボディワークでかわしていく。チェンロンの突進をかわしつつ、回り込みながら右フックを打つセーマペッチ。チェンロンが入ってくるところにスピードのある左アッパーを突き上げるセーマペッチ。左ロー、左ミドルもしっかり当てる。

 スピーディーかつアグレッシブな試合展開の末、攻撃と防御で鮮やかなテクニックを見せつけたセーマペッチが判定勝ちした。

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