キックボクシング
レポート

【GLORY】アベナがマスロボイエフにTKO勝ちで新王者に、ノンタイトル戦になった再戦はウィッセが返り討ち、オズカグライヤンが豪快KOで王座挑戦アピール、巨漢ハチャブが完勝

2023/02/12 03:02

▼プレリム第1試合 ライト級 3分3R
×ソリン・カリニューク(ルーマニア)
判定2-3 ※29-28×2、28-29×3
○アルマン・ハンバリアン(アルメニア)


 カリニュークは4歳から15歳まで柔道を学び、17歳でキックボクシングに転向。2016年にIKF世界拳法選手権大会-75kg級で優勝、2017年にはIKFヨーロッパ拳法選手権大会-80kg級でも優勝。2018年11月にプロデビューすると、2020年1月に第1回コロッセオ世界スーパーライト級王座、翌年2月にはコロッセオ世界ライト級王座も獲得して同時2階級制覇。ライト級王座は4度の防衛に成功している。


 2019年6月にはディラン・サルバドールに判定勝ち、2021年9月には2022年12月に海人と対戦したストヤン・コプリヴレンスキーにも判定勝ち。戦績は11勝無敗。さらに、ボクシングでも2020年と2022年のルーマニアボクシングカップ-75.0kg級で金メダル、2020年(-75.0kg級)と2021年(-80.0kg級)にはルーマニア・ナショナルボクシングチャンピオンシップで金メダルを獲得した。東京五輪のルーマニア代表候補でもあったという。


 対戦相手のハンバリアンは57勝(27KO)8敗2分と豊富なキャリアを持ち、元ISKA世界ライトミドル級王者。同じく今回がGLORY初参戦となる。


 1R、上背に優るハンバリアンは圧をかけていき左ミドル&右ロー、カリニュークはコンパクトな左右フックと見美アッパーを繰り出す。前に出るカリニュークが左右フックをヒットさせ、右アッパーを突き上げる。カリニュークのパンチのスピードと回転力が目立つ。ハンバリアンは右ローを多用したかと思うと、サウスポーにスイッチして左ローで奥足も蹴る。これが何度も入った。


 2Rも右ローを蹴ってパンチ主体のカリニュークの前足を狙うハンバリアン。さらに前蹴りから左右のヒザが何度も突き刺さる。下がるカリニュークにサウスポーに構えたハンバリアンは左ローで奥足も蹴る。カリニュークはフックに行こうとするとハンバリアンにヒザをもらう。左右フックとアッパーを回転させるカリニューク。


 3R、ハンバリアンは飛びヒザを繰り出し、カリニュークはフックとアッパーで前へ出ていく。パンチはヒットしているが、ハンバリアンは下がらず右ローを蹴る。連打をまとめるカリニュークにハンバリアンはヒザと左ロー。かなり疲労した様子のハンバリアンだがカリニュークのフック連打にヒザで応戦し、右フックをもらっても組みに行ってヒザ。カリニュークが左右フックをフル回転させて試合終了。


 判定は3-2と割れ、ハンバリアンがカリニュークに初黒星を付けた。

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