▼コ・メインイベント(第6試合)ミドル級 3分3R
○ドノバン・ウィッセ(スリナム/GLORY世界ミドル級王者)
判定3-0 ※29-28、30-27×4
×シーザー・アルメイダ(ブラジル/同級1位)
ウィッセは2016年11月にプロデビューすると連戦連勝で2018年9月からGLORYに参戦。しかし、12月の2戦目でプロ初黒星を喫した(12戦目)。その後は再び連勝の波に乗り、2021年9月にユスリ・ベルガロイをTKOに破って王座を獲得。2022年8月には初防衛に成功した。
アルメイダは2009年11月にプロデビューし、2014年9月にWAKOプロブラジル-85kg級トーナメント優勝。2016年5月にSUPERKOMBATライトヘビー級プラスタイトルとWKNインターナショナルオリエンタルルール-85kgタイトルを獲得すると、2018年10月にWGPキックボクシング-85kg級王座を獲得した。2019年12月からGLORYに参戦したが、今回対戦するヴィッセに判定で敗れ黒星デビュー。
2022年10月にセルカン・オズカグラヤンを破り、今回タイトル挑戦が決定していたが前日計量で1kg体重超過したためタイトルは懸けられずノンタイトル戦となってしまった。
1R、互いに右カーフを蹴り、前蹴りで距離をとる。ガードを高く上げるのはウィッセ。その位置からジャブを打つ。ウィッセが左右フックから右ロー。ウィッセはガードの隙間を縫うような右を打ち、アルメイダも右フックを返す。右フックの打ち合いではウィッセがヒットさせる。互いに様子見のような初回となった。
2R、ワンツーで前に出るウィッセに組み付いたアルメイダはウィッセをコカす。さらにワンキャッチからのヒザを多用。右カーフも蹴る。かなり距離を詰めたアルメイダに右カーフを蹴られるウィッセはサウスポーに。ウィッセは左ヒザを顔面に突き上げる。ウィッセは前蹴りを多用し始め、左右フックにつなげる。
3R、ワンツーを打つアルメイダにウィッセは左ハイ。アルメイダが前に出てくるとウィッセはバックステップを使ってかわす。右ローを狙うアルメイダにワンツーを打つウィッセ。右ローを蹴られるウィッセだが、左インローと左前蹴りを返す。ショートの距離でフックを打ち合った両者だが、クリーンヒットはなく試合終了。
淡々と進んだ3Rノンタイトル戦を判定で制したのはウィッセ。「相手は思っていたよりもタフだった。タイトルマッチをやりたかったからフラストレーションがあった」とコメントするウィッセに笑顔はなかった。