王者マスロボイエフがドクターストップ、アベナが新ライトヘビー級王座に就いた(C)GLORY
GLORY 83
2023年2月11日(土・現地時間)ドイツ・エッセンGrugahalle
※U-NEXTにてLIVE配信
▼メインイベント GLORY世界ライトヘビー級タイトルマッチ 3分5R
×セルゲイ・マスロボイエフ(リトアニア/王者)
TKO 4R 2分15秒 ※ドクターストップ
○ドネギ・アベナ(スリナム/オランダ/挑戦者・同級1位)
※アベナが新王座に就く。マスロボイエフは初防衛に失敗。
マスロボイエフはアマチュアで2018年世界アマチュアK-1連盟WORLD CHAMPIONSHIP K-1ルール +91kg級金メダル、2019年WAKO World Championship K-1ルール -91kg級金メダルなど数々の大会で優勝し、2007年7月のプロデビュー戦ではなんといきなりWKAヘビー級タイトルマッチを行いKOで王座を獲得。2戦目もタイトルマッチでバルティック・ムエタイ・ライトヘビー級王座を獲得した。
KOKヨーロッパGP 2011ヘビー級トーナメント優勝、欧州格闘技連盟キックボクシングライトヘビー級世界王者、KOKライトヘビー級王座、WAKO PRO世界K-1ライトヘビー級王座など次々とタイトルを獲得。2018年には2度ONEに参戦して2勝している。2019年9月からGLORYに定期参戦し、2022年10月にタリク・カバベ(モロッコ/オランダ)との王座決定戦を判定3-2で制して新王座に就いた。今回が初防衛戦。戦績は36勝(21KO)5敗。プロボクシングで7勝(3KO)3敗、MMAでは11勝6敗の戦績を持つ。自らを「ドラゴンボールZの大オタク」と呼ぶ。
アベナは2015年9月にプロデビューし、2017年のA1WCCチャンピオンズリーグトーナメントで決勝まで勝ち上がった。GLORYには2018年12月から参戦し、2019年6月にはGLORY世界ライトヘビー級王座に挑戦したがタイトル奪取ならず。ここからGLORYで4連敗を喫するも2022年10月に当時ライトヘビー級3位のフェリペ・ミケレッティに判定勝ちして2度目のタイトル挑戦に漕ぎ着けた。
両者は2021年10月にGLORYで対戦し、判定でマスロボイエフが勝利している。
1R、右ローと左ミドルで先制したのはマスロボイエフ。アベナは左インローと接近するとヒザ、左ボディ。マスロボイエフは左右フックから左右ローにつなぎ、アベナは左ボディから左右フック、ヒザ。アベナは左ボディを多用する。マスロボイエフは細かくパンチを打ち、右ローにつなげる。
2R、マスロボイエフのパンチに蹴りで対抗するアベナ。変わらずマスロボイエフは右ローを蹴り、アベナはヒザを突き上げてくる。右フックから左ボディのマスロボイエフにアベナは右ヒザ、右フック。アベナはカカトでローを蹴る。アベナはボディへのパンチとヒザから右フック。手数の多いアベナだが、マスロボイエフの右ローにアベナのリアクションが大きくなり始めた。
3R、左フックと左ボディからの右ローを蹴るマスロボイエフに、アベナは右ヒザを突き上げる。ワンツーを打つマスロボイエフだがアベナもすぐに打ち返す。マスロボイエフの右ローに足が流れるアベナだが、アベナも右ローを蹴る。
4R、マスロボイエフがジャブから右ローも左右フックは空振り。アベナは左ボディとヒザ。ジャブを当てて前へ出ていくマスロボイエフにアベナはこの試合初めて後退。右ローの蹴り合いでアベナのカットによってマスロボイエフの右スネがバックリと割れて大流血。ドクターチェックでストップがかかり、アベナのTKO勝利となった。