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【DEEP】石司がCOROを破り、バンタム級新王者に! メガトン級暫王座戦は酒井が戴冠、ミクロ級王座戦は大島が古瀬に秒殺一本勝ち、ライト級で江藤が北岡との接戦制す

2022/11/12 17:11
【DEEP】石司がCOROを破り、バンタム級新王者に! メガトン級暫王座戦は酒井が戴冠、ミクロ級王座戦は大島が古瀬に秒殺一本勝ち、ライト級で江藤が北岡との接戦制す

エース候補と言われ続けてきたDEEP生え抜きファイター石司が悲願の初戴冠を果たした 撮影/安村 発

 2022年11月12日(土)に東京・後楽園ホールで『DEEP 110 IMPACT』が開催された(※選手名から見どころ記事)。

▼第9試合 DEEPバンタム級タイトルマッチ 5分3R
×CORO(K-Clann)王者 60.95kg
[判定0-5] ※27-30×5

〇石司晃一(フリー)挑戦者 61.05kg
※石司が新王者に


 DEEPバンタム級タイトルマッチ(5分3R)として、暫定王者・CORO(K-Clann)に、石司晃一(フリー)が挑戦する。両者は2021年6月以来の再戦で、そのときは1年8カ月ぶりの復帰戦となった石司が、COROに自分から組んでバックを奪いスプリット判定で勝利している。


 暫定王者のCOROは、正規王者ビクター・ヘンリーがUFC参戦中のため、2022年5月の「DEEPバンタム級暫定王者決定戦」でDJ.taikiに判定勝利し、悲願のベルトを巻いた。


 対するDEEP生え抜きの石司は、18戦12勝のうち8つのKO、5つの一本勝ちを誇るフィニッシャー。現在4連勝中で、前戦は2022年8月に山本聖悟にパウンド連打でKO勝利している。

 ベルトを賭けた再戦で、COROがDJ.taikiにも競り勝った進化した組み力を発揮し防衛とリベンジを果たすか。それとも山本戦で2度ダウンを奪われながらも打ち合いに持ち込み逆転KO勝利した石司の強打が火を噴くか。


 1R
、ともにオーソドックス構え。右を振る石司。かわすCOROは左インロー。石司は右ストレートを胸に突く。右カーフは石司。さらに左ジャブ。COROは左フック! 石司は右カーフ。さらに左フック、飛び込んでの右ストレートでCOROが後方にダウン! サッカーキックはかわしたCORO。フルガードで石司を中に入れる。体を離す石司は上から蹴りもブレーク。


 スタンド再開。COROの組みにダーティーボクシングは石司! アッパーを突くとボデイロックも。ここは崩されないCOROは左フック。かわす石司。COROはヒザ着きでダブルレッグへ。金網背に防ぐ石司。


 2R
、右フックは石司。ブロッキングのCOROだが左右は大振りに。それをかわした石司。COROはシングルレッグも切る石司が上に。サッカーキックは石司。体を離す石司はスタンド勝負も、下からレッスルアップで立ち上がりシングルレッグはCORO。亀から引き込む形になったCOROはラバーガード狙い。座る石司に、金網で立とうとするCORO。しかしヒジ打ち、横に寝かす石司。背中を着かされるCORO。石司は左右パウンドにCOROはブロックで防御。下からヒジを狙う。


 3R
、左ヒザはCORO! しかし石司は右を突く。ワンツーの右はかわすCORO。左ジャブの刺し合い。近づくCOROの組みは差されず突き放す石司。


 COROは前蹴り。左の蹴りと石司の右が交錯。COROも左右のフック、打ち気になるとダブルレッグテイクダウンは石司! 下のCOROは金網までエビをして立ち上がろうとするが、石司は寝かす。COROは蹴り上げ! シングルレッグで背中を見せる形で立とうとするが、そこにバックにつく石司。足はかけさせないCOROは正対しハーフに。


 肩固めを狙う石司。マウントになる石司は肩固めを外してパウンド連打! ゴングにガッツポーズを見せる。


 判定は5-0(30-27×5)のフルマークで石司が勝利。3度目の正直でベルトを腰に巻いた。


 試合後、石司は、「父親がちょっとガンで歩くのも大変なんですけど、来てくれました。自分がチャンピオンになるまで死ねないと、言っていて、心残りだったんですけど、ギリギリ見せられてよかったです。自分、身体を壊していましたが、一番悪い時でも復活できると信じてやってきました。今日はどうしても勝たなければいけない試合で固くなりましたが、許してください。前回も温存して気の抜けた試合をしてしまいました。何年も前から佐伯?代表に、『DEEPでベルトを獲るまでほかの団体に出ない』と言ってました。やるべきことをやったので、次はひとつ上のステージで挑戦させてください」と、アピールした。

(試合後のバックステージ)
石司「CORO選手はDJ選手に勝っていたので、自分は全然アンダードックだと思っていました。1Rも倒されても決められず気持ちの強さを感じました。最終ラウンドも勝負に来て。

 一生懸命やってきて今回はほんとうに今までで一番気持ちが入っていました。(逆転マンは)今日はそんな試合はしないと。末期ガンの父は、次は見に来れないと、長くないかもしれず、普段は出歩くこともない父が来てくれました。今回ベルトを巻けなければもうベルト姿を見せられないと思っていました。ギリギリ間に合って良かったです。

 チャンピオンになるまでは他団体に出ないと決めてきました。DEEPのなかではやるべきことはやったので、日本のバンタム級は層が厚いですが、ひとつずつ倒して一番上を目指して挑戦していきたいです」

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