キックボクシング
レポート

【RISE】田丸辰が当てさせずに打ち二階級制覇に成功、那須川天心を相手に寺戸伸近がラストファイト、有井渚海は復活の完勝、AKARIが全ラウンド圧倒して減点2を挽回する判定勝ち

2022/10/30 19:10

▼第6試合 -55kg契約 3分3R延長1R
×聖愛(魁塾/フライ級5位、初代WMC女子日本スーパーフライ級王者、元ミネルヴァスーパーフライ級王者)
判定0-3 ※28-29×2、28-30
〇村上悠佳(TEAM TEPPEN)


 聖愛は関西の名門・魁塾所属の女子大生ファイター。2020年2月にNJKFミネルヴァ・スーパーフライ級タイトルマッチに勝利して高校生の内にチャンピオンになるという目標を達成した。2021年2月の『ミネルヴァ』では初防衛に成功。5月のRISEではYAYAウィラサクレックに敗れたが、10月の『HOOST CUP』で田渕涼香にフルマークでの判定勝ち。2022年は2月のRISEでKOKOZに延長戦の末に敗れてRISEで3連敗。しかし、その翌月にはムエタイルールに挑みRINAに判定勝ちして初代WMC女子日本スーパーフライ級王者となった。今回はこれまでのフライ級から階級を上げての参戦。戦績は10勝(2KO)4敗2分。


 村上は極真空手をバックボーンに持ち、破壊力抜群の蹴りを武器にアマチュアキックでは1年弱で11戦全勝6KOの戦績をあげてプロに転向。デビュー戦ではダウンを奪って勝利したが、2戦目でいきなりJ-GIRLSフェザー級王者・空手こまちと対戦して判定負け。その後はQueenマオ、カン・イェジン、ウー・ユティン、MAYAに4連勝したが、2020年9月に浅井春香に判定3-0で敗れた。2021年4月には『HEAT』に初参戦し、鈴木万李弥と女子の年間ベストバウト候補と言われた熱戦を展開し、判定2-1で勝利。10月にはシュートボクシングでも勝利して12月に浅井との再戦に臨んだが一歩及ばずリベンジ失敗。今回は約10カ月ぶりの再起戦となる。戦績は7勝(1KO)3敗。


 1R、両者とも蹴りからパンチへつなぐ中、スピードで優る聖愛がコンビネーションでヒットを奪っていく。村上はもらいながらも前へ出て右ミドルと右ストレート。


 2R、一気にギアを上げた村上は蹴りの連打で襲い掛かるが、聖愛が左ストレートのカウンター。後退した村上に聖愛がラッシュをかけるが、村上はすぐに立ち直ってワンツーを繰り出していく。聖愛の右ストレートをもらっても前に出る村上。


 3R、気合いの声を発しながらワンツーで前に出る村上に聖愛も応じ、激しい打ち合い、蹴り合い。聖愛が右ストレートをヒットすれば、村上は前蹴り、右ロー。聖愛はパンチでヒットを奪うが、村上はものともせず突進してワンツー、蹴りを繰り出す。村上の前蹴りで聖愛は転倒。


 判定3-0で村上が熱戦を制し、大喜びする村上の横で聖愛は悔し涙を流した。

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