キックボクシング
レポート

【RISE】田丸辰が当てさせずに打ち二階級制覇に成功、那須川天心を相手に寺戸伸近がラストファイト、有井渚海は復活の完勝、AKARIが全ラウンド圧倒して減点2を挽回する判定勝ち

2022/10/30 19:10

▼第9試合 バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R
〇寺山遼冴(フリー/同級10位、第3代王者DEEP☆KICK 53kg級王者、CKC 2021 -54kgトーナメント優勝)
判定3-0 ※30-29×2、30-27
×京介(TOP DIAMOND/スーパーフライ級6位)

 寺山は2020年7月から開催された「DEEP☆KICK53kg王座決定トーナメント」に参戦。準決勝では勇馬を強烈な顔面前蹴りでKOし、王座決定戦ではOISHI GYMのルーキー・HΛLからダウンを奪う完勝で、わずか5戦目にしてDEEP☆KICK王者となった。11月には有井渚海にプロ初黒星を付けられ、2021年5月に京谷祐希とドロー。7月にはCKC2021-54kgトーナメントに出場し、決勝で有井にリベンジを達成して優勝した。さらに9月にはDEEP☆KICK王座を2度のダウンを奪う完勝で初防衛に成功すると、11月にはRIZINに初参戦して弘樹から4度ものダウンを奪う圧勝。今回よりTEPPEN GYMを離れてフリーとなった戦績は8勝(1KO)1敗3分。


 対する京介は風音、政所仁、大﨑孔稀、有井渚海らに苦杯をなめさせられてきたが、2021年11月から3連続KO勝利と勢いに乗った。しかし、今年6月大会で念願の上位ランカーとの対戦を実現させるも知花デビットにKOで敗れ今大会から再スタートを切る。戦績は11勝(3KO)12敗2分。


 1R、寺山はジャブを多用してローを蹴る。このジャブになかなか入れない状態が続く京介。前に出るも寺山にステップでかわされる。


 2Rも同様の展開。寺山はジャブを突き続け、前に出る京介をなかなか入らせない。寺山は時折左ストレート、ヒザを見せる。京介は前に出るが寺山はステップでかわしていく。


 3R序盤、寺山は突然強い左ミドルを連発。京介が前へ出てくるとステップでかわし、ジャブ、左ストレート、ヒザを当てていく。かわして打つを徹底する寺山に京介はなかなかヒットを奪えず、右フックを当てる場面もあったが時間切れ。寺山の完封勝利という形となった。


 寺山はマイクを持つと「しょぼい試合をしてしまって。でも勝ったんでよかったです。いろいろあったんですけれど、今はフリーになってもスポンサーや応援してくれる人のおかげで自分はここにいると思っているので本当に感謝しています。これからも応援してくれると嬉しいのでお願いします」と語ったが、セコンドに就いた姉の寺山日葵に「もういいよ」と急かされてマイクアピールを終えた。

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