▼第7試合 ミニフライ級(-49kg)3分3R延長1R
〇AKARI(TARGET/同級1位、ミニフライ級 NEXT QUEENトーナメント 2021優勝)
判定3-0 ※28-27×3
×ERIKO(TKDJ市川式/同級4位)
AKARIはジュニア時代から第2代RISE QUEENなど5冠王の神村エリカに憧れ、教えを乞い神村の遺伝子を継ぐ女子ファイターで、2019年9月大会にてプロデビューを飾り、2021年3月の「ミニフライ級NEXT QUEENトーナメント 2021」で宮﨑若菜、大倉萌を破って優勝。初代RISE QUEENミニフライ級王者・寺山日葵に挑戦したが、判定3-0(49-48×3)で敗れた。今年4月に開幕した「第2代RISE QUEENミニフライ級王座決定トーナメント」では宮﨑若菜を返り討ちにするも決勝でerika(=名前の後ろにハートマーク)との再戦に敗れて戴冠ならず。戦績は9勝(1KO)3敗。キャッチフレーズは“美脚炸裂シンデレラ”。
ERIKOは、普段は派遣OLで、ダイエット目的でキックボクシングを始めた。2019年9月の『RISE』でプロデビュー。同じくプロデビュー戦のAKARIに判定3-0で敗れたものの激しいファイトを展開。その後は山岸愛子に初回TKO勝ち、アリスとオンドラムに判定勝ち、山上都乃をヒザ蹴りでKOと4連勝を飾ったが、2021年2月に真美に敗れて連勝はストップ。4月には紗彩に勝利するも6月のシュートボクシングではMISAKIに敗れた。8月のKNOCK OUTでは、3月12日にぱんちゃん璃奈と初代KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座を争った喜多村美紀から勝利を収めている。今年4月にはMMAからの挑戦者・永尾音波に得意のパンチで圧勝した。
前述の通り、両者はプロデビュー戦で対戦しており、互いの成長ぶりを競い合う対戦となる。ERIKOは「AKARI選手にしか興味がないです」と再戦を熱望しており、約3年ぶりの再戦のチャンスを手に入れた。
AKARIは29日の本計量で50.1kgと1.1kgオーバー、2時間後の再計量でも50.1kgと変わらず。本日(30日)午前11:30に行われた最終計量にトライするも50.75kg(1.75kgオーバー)で計量をパス出来なかった。これにより、試合は対戦相手のERIKOサイド合意のうえで、公式ルールに則りAKARIは減点2、グローブハンデ(AKARI 6oz、ERIKO 4oz)で試合を行うことが決定。
1R、AKARIはジャブと右ストレートをしっかりと当て、ワンツーのあとに顔面前蹴りも繰り出す。AKARIの的確なパンチを被弾するERIKOは左ボディから右ストレート。パンチを繰り出すもAKARIのパンチの回転の速さに対応できていない様子。
2R、ジャブ、右ストレート、ワンツーをしっかり当て、タイミングのいい前蹴りで突き放すAKARI。ERIKOはパンチをもらっても下がらず打ち返していくが、手数やヒット数でかなりAKARIに差を付けられている。
3R、両者は足を止めてその場でパンチを打ち合う。AKARIの回転の速さにパンチをもらうERIKOだが、左ボディを強打。AKARIのジャブ、右ストレート、前蹴りが的確に当たる。AKARIはガードを固めてERIKOが打ち込むが、AKARIのワンツー、右ストレートが返って来る。
判定は3-0でAKARIが勝利。体重超過による減点2を巻き返して見せた。
試合後、伊藤隆RISE代表は「AKARIは1週間前から半身浴で体重を落として、直前になって水抜きをしたそうですが、身体に水がない状態で水抜きしているので当日落ちなかった。直前にサウナに行ったんですが100グラムしか落ちなかった。再計量でも落ちず、ERIKOサイドのジムと話したところ『どうしてもやりたい』とのことで当日計量になりました。AKARIは動こうと思って水分と多少のエネルギーを入れて動いたんですが、その結果当日計量が1.75kgオーバー。当日1kg以内のオーバーは減点1だが、1kg以上なので減点2となりました」と、AKARIの体重超過の説明。
そして「AKARI本人とジムサイドからノーコンテストにしてほしいとの申し出が出ているので、それは検討したい」とし、「AKARIも嬉しくないし、ERIKOも嫌な思いをしたと思います。勝負事なのでスッキリしないといけないので、レフェリー・ジャッジと話し合いたい」と、今後は計量をパス出来ず試合を実施した場合は体重超過した選手の勝利は無しとするルールの見直しも検討したいとした。