キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】西岡蓮太が復帰戦の鈴木宙樹に完勝、中島弘貴は古豪クンタップに敗れる波乱、工藤“red”玲央が豪快KO勝ち、乙津陸と酒井柚樹が大熱闘

2022/10/16 20:10

▼第5試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級 3分3R延長1R
〇乙津 陸(クロスポイント大泉)
判定3-0 ※29-28、30-28×2
×酒井柚樹(TEPPEN GYM)


 乙津は2021年10月にプロデビュー以来5勝(3KO)無敗の18歳ホープ。今年6月には新宿FACE大会のメインイベントを務め、NJKFフライ級1位の谷津晴之を試合終了直前にKOしてみせた。対する酒井は昨年5月以来の参戦となり、この試合に連敗脱出をかける。


 1R、試合開始と同時に相手の方へ走り込んだ酒井。強い右ローを蹴る酒井に乙津も右カーフを返す。酒井は/ピートのあるパンチのコンビネーションで入り込み、至近距離の飛びヒザ蹴りで乙津をひやりとさせる。打ち合いでも左フックをヒットさせるのは酒井。乙津は右カーフを蹴って左右フック、そしてまた右カーフ。乙津が飛びヒザ蹴りから右ストレート、さらにもう一度。酒井は飛びヒザに来た乙津を右で迎撃する。


 2R、至近距離でスピードのある左右フックで打ち合う両者。酒井が右フックを当てれば乙津も右ストレートを返す。意地の張り合いのようなフックの応酬が繰り広げられ、乙津はヒザ蹴りも交える。パンチ一辺倒の酒井を、次第に技の引き出しの多さで乙津が押し始める。



 3R、両者雄叫びをあげての最終ラウンド。酒井は気合いの声をあげてパンチを繰り出していくが、乙津が強い右フックを決めてヒザ蹴りの連打。前へ出る乙津に組み付く酒井。左フック、左ストレートを打ち合いの中で決める乙津。両者空振りでも最後に当てるのは乙津だ。前へ出る乙津がパンチからヒザ蹴り。乙津が右アッパーから首ヒザ、一度話してパンチを入れて首ヒザ。さらにパンチから首ヒザと猛攻。試合終了のゴングが鳴ると、場内には両者の熱闘に大きな拍手が沸き起こった。


 判定は3-0で乙津が制し、これでデビュー以来無敗の6連勝。敗れた酒井が引き上げる際にも万雷の拍手が鳴り響いた。

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