▼第5試合 GLORY女子スーパーバンタム級チャンピオンシップ 3分5R
〇ティファニー・ヴァン・スースト(アメリカ/王者)
判定5-0 ※48-47×4、49-46
×サラ・モサダック(フランス/挑戦者)
※ティファニーが3度目の防衛に成功。
ティファニーは少林流空手を幼い頃から学び、アマチュアでキックボクシングとMMAの試合を経験後、2011年10月にプロムエタイに転向。2013年7月にLION FIGHT女子フェザー級王座を初回TKO勝ちで獲得。11月には初防衛に成功したが、2014年2月に判定2-1で敗れて王座を失うと共に10戦目にしてプロ初黒星を喫した。2015年5月に王座に返り咲くと、2016年1月にはスーパーバンタム級王座も手にして2階級制覇を達成。
5月からGLORYに戦いの場を移し、トーナメントを制してGLORY女子スーパーバンタム級王座に就いた。同王座は初防衛に成功するも、2017年12月にアニッサ・メクセンに敗れて失い、2019年11月にメクセンにリベンジして王座奪還。2021年1月に初防衛に成功すると、今年3月にはRISE QUEENフライ級王者・小林愛三の挑戦も5R TKOに退けて2度目の防衛に成功。戦績は24勝(9KO)6敗2分。セコンドにはアンディ・サワーが就いた。
また、2011年6月にMMAデビューも果たしており、2016年9月にはInvictaに参戦。カリン・シュワルツにリアネイキドチョークで敗れたが、2017年5月の2戦目ではストライカーのクリスティーン・フェレアに判定勝ちを収めている。
挑戦者モサダックは2019年3月にGLORY初参戦を果たすと、2連勝のあとスプリット判定で2連敗。その後、2年間のブランクを経て2021年10月『ファイティングエディション3』にて、プロ初のタイトルとなるISKAヨーロッパ-57kg王座を獲得。続く2022年5月にはWAKO世界-56kg級王座にも就き、2冠王となってGLORYに戻ってきた。戦績は8勝(1KO)2敗。
(写真)前日計量でのフェイスオフでは笑みを浮かべていたティファニーだったが
1R、両者とも軽快なステップを踏み、ローを蹴る。ティファニーは頻繁に左右に構えをスイッチ。ティファニーは蹴りでバランスを崩してもすかさずバックハンドブローを放ってモサダックを近づけさせない。
2R、スイッチしながら左右のストレートを放つティファニーだが、モサダックは前へ出ると連打を繰り出す。ステップで動き続ける両者。ティファニーは前蹴りで突き放し、戻って来るモサダックにヒザ蹴り。その後も前蹴りでモサダックを突き放す。
3Rもステップを止めない両者。ティファニーは前へ出るとワンツーからヒザ蹴り。ティファニーの前蹴りにはモサダックが右ストレートを返す。ティファニーはジャンプしての前蹴りから組み付くとすかさずヒザ蹴り、さらにパンチを入れて再びヒザ蹴り。モサダックも前蹴り。ティファニーは左ボディから組み付いてのヒザ蹴り。
4R、前蹴りの応酬から右ローを蹴っていくのはモサダック。サイドキック、左ミドルでボディを攻めるのはティファニー。モサダックは右フックを浴びせる。前に出てヒザを突き上げるティファニーはジャブ、そしてすぐに組み付いてのヒザ蹴り。モサダックは左右フックで応戦するが、ティファニーは上手くヒザを決めていく。ヒザ蹴りが多く見られたティファニーは最後に右ストレート。
5R、セコンドのアンディ・サワーから檄を受けて飛び出したティファニーは、前蹴りから組み付いてのヒザ蹴り、左フックからのヒザ蹴りと組んでのヒザに活路を見出す。左右フックを繰り出すモサダックにティファニーはバックハンドブロー。モサダックが左右フックで来ると組み付いてのヒザ蹴り、離れるとワンツーからバックハンドブロー、前蹴りからバックハンドブローと印象点を稼ぐかのようなティファニー。バックキックからのバックハンドブローも繰り出す。そして組んでのヒザ蹴りだ。
判定は5-0でティファニーの勝利となったが、場内はブーイングの嵐。勝利者インタビューに答えるティファニーだが、大ブーイングになかなか喋り出すことが出来ない。「モロッコのファンが多いわね」と苦笑するティファニーは「挑戦者は若く強かった。自分はやるべきことはやりました。2022年にやり残したことがあるの。デニス・キールホルツに勝たないといけない。GLORY、どうか調整して」と2014年11月に対戦して敗れているキールホルツとのリベンジマッチを希望した。
【GLORY】女王ティファニー・ヴァン・スーストが苦闘防衛も場内大ブーイングhttps://t.co/5OQrKGQGmZ pic.twitter.com/HX5wEwk28g
— ゴング格闘技 (@GONG_KAKUTOGI) October 8, 2022