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レポート

【GLORY】最終決着戦はアリスターが2度ダウンを奪って勝利、敗れたバダ・ハリは引退を示唆。ティファニーが苦闘防衛、ペットパノムルン完封勝利で防衛、ベスタティも防衛成功

2022/10/09 03:10

▼第2試合 GLORYフェザー級チャンピオンシップ 3分5R
〇ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/王者)
判定5-0 ※49-46、50-45×4
×アブラハム・ビダレス(メキシコ/挑戦者)
※ペットパノムルンが5度目の防衛に成功。


 ペットパノムルンはサウスポーで170勝38敗4分の戦績を誇り、2011年にプロムエタイ協会バンタム級王者、2013年にスーパーフェザー級王者となって2階級制覇。2015年にはトーナメント戦の『トヨタ・ムエマラソン』-64kg級で優勝、2016年にWMC世界ライト級王者となった。セクサン、サムエー、ペットモラコット、チャムアックトーンらスター選手としのぎを削って勝利を収め、2016年8月からはGLORYに参戦。


 ザカリア・ゾウガリーやアブデラ・エズビリらから勝利を収めると、2018年9月に ロビン・ファン・ロスマレンに挑戦し、判定勝ちでGLORY世界フェザー級王座を奪取した。同王座は3度の防衛に成功している。また、2018年にはGLORYの“ノックアウト・オブ・ザ・イヤー”に輝いた。


 2021年11月にRISEに初来日を果たし、原口と対戦して判定3-0(30-29、30-28×2)で勝利すると、今年8月に再来日を果たし、原口との再戦を延長Rで制してRISE世界スーパーライト級(-65kg)初代王者となった。GLORY出場は2020年2月以来となる。


 5度目の防衛戦の相手ビダレスは、GLORYでは5戦して4勝(3KO)を収めている。戦績は15勝(12KO)1敗で“ダイナマイトハンド”の異名を持つ強打者。ペットパノムルンは二冠王の座を守れるか。


 1R、サウスポーのペットパノムルン(ペッチ)が左ストレートを打つと、すかさず左右フックを返すビダレス。ペッチは左ロー、左インロー、左ミドルを蹴り、ビダレスも右ミドルを蹴り返すがペッチはしっかりスネブロック。


 2R、ペッチは左ローをアウトとインに蹴りつつ、左ミドルをしっかり当てていく。ビダレスは右ストレートから右ヒザ蹴りにつなげる。ビダレスはフェイントを駆使して右の蹴りで反撃。ビダレスが右ボディストレートを打ったところでペッチの左インローがローブローとなり試合は中断。再開後、左ミドルを蹴り、左ストレートで入って行くペッチ。ビダレスの右ミドルはスネブロックで防ぐ。


 3R、ビダレスの前足へ前蹴りを当て、左ミドルをしっかりと当てていくペッチ。軸足払いで豪快にコカし、ビダレスが左ミドルでバランスを崩すと飛びヒザ蹴りを放つ。ペッチの左ミドルに右フックを合わせに行くビダレスだが、ペッチは顔面前蹴りをクリーンヒットさせる。ペッチは余裕の笑みを浮かべた。


 4R、前に出ていくペッチが左ミドル、左ストレート。ビダレスのハイキックは空を切り、バランスを崩すとすかさずペッチがジャンプして蹴りを見舞う。ビダレスはペッチの左ミドルに右アッパーを合わせるが、ペッチはほとんどビダレスにクリーンヒットを許さず、左ミドルと前蹴りをヒットさせていくペッチ。


 5R、ビダレスはワンツーを放って前へ出る。ペッチは強烈な前蹴りを連発してビダレスを何度も突き放す。ペッチの左ミドルの軌道から伸びる左ハイを寸前でブロックするビダレス。前へ出てパンチを放つビダレスにペッチは組み付いて連打を許さない。離れると前蹴りと左ミドルだ。最終ラウンドは流し気味に終えたペッチ。


「GLORYの試合に戻って来れて嬉しい。このベルトをタイへ持って帰ることが出来るのが嬉しいです。相手はとても強い選手でした」と勝利者インタビューに答えた。

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