キックボクシング
レポート

【GLORY】最終決着戦はアリスターが2度ダウンを奪って勝利、敗れたバダ・ハリは引退を示唆。ティファニーが苦闘防衛、ペットパノムルン完封勝利で防衛、ベスタティも防衛成功

2022/10/09 03:10

▼プレリム第1試合 ミドル級 3分3R
×マイケル・ボアペア(ガーナ/同級7位)
判定0-3 ※28-28×2、29-27×2、30-26
〇セルゲイ・ブラウン(ドイツ)


 ボアペアは13勝(6KO)2敗1分の戦績を持ち、今回がGLORYでの2戦目となる。ブラウンは今回がGLORYデビュー戦。2013年6月に来日経験があり、オープンフィンガーグローブ着用で顔面打撃ありの極真館2013全日本ウェイト制空手道選手権大会にて-89kg級で準優勝を飾っている。WKU(World Kyokushin Union)の世界選手権では2度優勝の実績を持つ。


 1R序盤からアグレッシブに攻めていくのはブラウン。左右フック、左ボディをボアペアのガードの隙間に打ち込む。ボアペアは前蹴りを多用しつつ、接近するとヒザ蹴りを突き刺す。さらに左ボディストレート。重いパンチを叩き込んでいくブラウンだが、ガードを固めて前に出るボアペアの圧力に下がる展開が続く。ボアペアの右ハイにブラウンは後ろ蹴りを返す。終盤、ボアペアの右ストレートにブラウンがフラつく。両者とも動きの止まらないアグレッシブなスタートとなった。


 2R、ボアペアはガードを固めて左右ローを蹴っていく。ブラウンは後ろ廻し蹴り。すぐに前へ出るボアペアがヒザを突き上げる。前に出るボアペアは右ボディから左フック、前蹴りを挟んでの左フック。ブラウンはボアペアの攻撃に後退を余儀なくされるが、しっかりとパンチを打ち返す。しかし終盤、ブラウンの左右フックがヒットし、ボアペアの手が止まる。それでもボアペアが打ち返してこのラウンドも激しい打ち合いに。


 3R、両者は至近距離で左右フックを打ち合い、ローを蹴り合う。ブラウンは後ろ蹴りも繰り出す。ボアペアのワンツーにブラウンは右ハイからの後ろ蹴り。両者ともここまで動きを止めないだけに疲労が見えるが、それでも手数を出す。フックの相打ちでグラついたボアペアから左フックでダウンを奪ったブラウンが左ハイキックで大きく下がらせ、ロープを背負ったボアペアに左右フック、前蹴り、そして左右ボディ。KOは逃したが、ダウンを奪ったブラウンが判定で激闘を制した。

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