シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人がヒジでカットされ流血の大苦戦も延長2回で勝利、笠原弘希もロンペットに辛勝、笠原友希が常陸飛雄馬に衝撃のKO負け

2022/09/17 22:09

▼63.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
〇笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級王者)
判定3-0 30-29×3
×ロンペット・Y’ZDGYM(タイ/Y’ZD豊見城/ISKAムエタイ世界スーパーライト級王者)


 笠原はSB次期エース候補として期待され、2018年9月、SB日本フェザー級王座決定戦で元貴を下して王座を獲得。2019年6月大会では前SB日本スーパーバンタム級王者・内藤大樹との接戦を制し、9月のSB日本スーパーフェザー級タイトルマッチでは王者・深田一樹を2RKOで下して二階級制覇を達成した。2020年2月には前口太尊にTKO勝ち。2021年2月にはKNOCK OUTーREDスーパーライト級王者スアレックに2RでTKO勝ちし、周囲をあっと驚かせた。


 12月大会ではKNOCK OUT-REDライト級王者・重森陽太にジャーマンスープレックスを決めて“これぞシュートボクサー!”といえる勝ちっぷりを見せると、今年初戦の2月大会では西岡蓮太に必殺の左ボディブローでKO勝ちし、SB史上初の三階級制覇を達成した。7月のRIZINではRISEの石月祐作にも勝利して9連勝中。戦績は28勝(12KO)4敗。


 ロンペットは2020年2月の新日本キックに参戦し、WKBA世界スーパーライト級王者・勝次と対戦。サウスポーから繰り出す重い左ミドル&左ストレートでブロックした勝次のバランスを崩し、5Rには左フックでダウンを奪い大差の判定勝ち(50-45×3)。大きなインパクトを残した。勝次と対戦した時は35勝(10KO)19敗という戦績しか分からなかったが、あのロッタンともタイで対戦していたという。2021年9月には梅野源治とドロー、12月には北野克樹を判定で破りISKAムエタイ世界スーパーライト級王座を獲得した。2022年4月にはRISEでヒジなしルールに挑戦したが原口健飛からダウンを奪うも初回KO負けを喫している。


 1R、サウスポーのロンペットは右へ動いていき、右ローを蹴ると笠原もすかさず右インローを蹴り返す。ロンペットがロープを背負うとジャブから飛びヒザ。ロンペットが左ミドルを蹴ると、必ず笠原は右インローを返していく。笠原はロープを背負ったロンペットに左ボディを突きさすと、右フックからの左ボディも打つ。その後も左右フックから最後は左ボディ。ロンペットは左ミドルを蹴るが、笠原の強烈な左ボディが目立った。


 2R、笠原が距離を詰めて左右フックを打っていくと、ロンペットも左右フックを打ち返す。ロンペットはよく見て、笠原のガードの隙間からジャブ、左フック。笠原は前に出るがロンペットの右フックが当たり始める。突然左フックも放つロンペット。残り10秒、笠原はコーナーへ詰めての連打を見せるが、ロンペットはボディワークでかわしてみせた。


 3Rも距離を詰めに行く笠原にロンペットは左ミドルを多用。笠原も右インローを返していく。組んできたロンペットにはバックハンドブロー。笠原はロンペットをコーナーに追い込んで右ストレートからの右フック。ロンペットは変わらず左ミドルを蹴り続け、笠原は終盤に連打を繰り出して笠原は顔面とボディを攻め、飛び蹴りや頭をつかんでのヒザも放つ。


 最後のラッシュがポイントとなったか、笠原が判定3-0で難敵をクリアした。

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