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【UFC】全試合フィニッシュ決着! ヒルがサントスを4R TKO、佐藤天が右ハイKO負け、ニールがルーケを衝撃KO、TUF30ヘビー級でカマル・ウスマン弟モハメドが優勝、女子フライ級はミラーが制す

2022/08/07 08:08

▼ウェルター級 5分3R
〇ブライアン・バトル(米国)8勝1敗(UFC3勝0敗)171lbs/77.56kg
[1R 0分44秒 KO] ※右ハイキック
×佐藤 天(日本)15勝6敗(UFC2勝4敗)170.5lbs/77.34kg

 プレリミナリーのウェルター級では、米国フロリダのキルクリフFCを拠点とする佐藤天(日本)が170.5ポンド(77.34kg)でパス。対するブライアン・バトル(米国)も171ポンド(77.56kg)でパスしている。

 UFC2勝3敗、オクタゴン6戦目に臨む佐藤は、2022年3月の前戦で沖縄剛柔流空手&柔術をバックボーンに持つ強豪グンナー・ネルソンと緊急対戦。打撃と見分けがつきにくいテイクダウンからバックを取られ、判定負け。2020年11月のミゲール・バエザ戦の一本負けに続き、UFC2連敗となっている。

 背水の陣に向け、SNSで「決戦は明日! チームメイトのヴィセンテと共に勝ちます! 今日はひたすら穏やかに過ごす。戦前。人事を尽くして天命を待つ」と、コメインに出場する同級の練習仲間とともに勝利を誓っている。

 対するバトル(ハヤスタンMMAシャーロッテ)は、27歳でプロMMA7勝1敗。2021年5月の「The Ultimate Fighter Season 28」ミドル級戦で、現在UFCで3連勝中のアンドレ・ペトロスキをニンジャチョークで極めて、UFC入り。TUF2試合を含めると8連勝中のファイターだ。

 アマチュア経験が豊富で8勝2敗。プロでも5つの一本勝ちをマークしており、UFC本戦では、2021年8月のTUFフィナーレでギルバート・ウルビナをリアネイキドチョークで降すと、2022年2月にはトレーシアン・ゴアに判定勝ちでオクタゴン2連勝を飾っている。

 オーソドックス構えで左右の蹴りを多用し、テイクダウンやテイクダウンディフェンスが際立って強いわけではないが、アルビナのバックフィストをかわしてのダブルレッグテイクダウンからのバックテイクの速さなど、極めどころを逃さない強さを持つ。

 ミドル級からウェルター級に下げて来るバトルに対し、MMAキャリアで勝る佐藤は、新鋭相手にその実力を示したいところ。

 1R、サウスポー構えの佐藤、オーソドックス構えのバトルはリーチで10cm長い。先に中央を取る佐藤。右ジャブを伸ばす。左前手を返すバトルは右前蹴りで牽制。さらに右ローも。佐藤の右にバトルは、右手を佐藤の目の前に伸ばしたまま視界を一瞬遮り、右ハイキック! 後方にダウンした佐藤は目を閉じたまま。すぐにレフェリーが間に入った。

 ウェルター転向初戦をKO勝ちしたバトルはMMA8勝1敗、UFC3勝0敗に。佐藤は厳しいオクタゴン3連敗となった。

 勝ち名乗りを受けたのはバトルのみ。佐藤も立ち上がり、その姿を見つめる。試合後、バトルは「クレイジーだ。昨日、カジノで勝ったツキがそのまま続いている感じ。コーチから『ヘッドキックを活かしていけ』といわれていた。こんなに早く勝てて最高だ。(次は?)スペルが紛らわしいブライアン・バーバリーナとイアン・ギャリー」と笑顔で語った。

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