▼第5試合 KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級 3分3R延長1R
〇壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/ルンピニージャパン・バンタム級王者)
TKO 3R 0分42秒 ※レフェリーストップ
×海老原竜二(神武館/NKBバンタム級王者)
壱は2019年12月のムエタイオープンで岩浪悠弥にまさかの初回KO負けを喫し、14連勝が途切れた。2020年2月のルンピニースタジアムでの再起戦でも敗れ、9月のKNOCK OUTで小笠原瑛作にも初回KO負けと絶不調だったが、12月のREBELSで鈴木貫太から久々の勝利を収めた。岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメントでは準決勝(1回戦)で強敵・岩浪悠弥に勝利も、決勝で加藤有吾に3度のダウンを奪われての判定負け。2021年3月に古村光を判定で破って再起を果たすと8月大会で森岡悠樹に判定勝ち。11月には小笠原瑛作が保持するKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座に挑戦したが、判定負けでリベンジ&王座奪取に失敗した。2022年1月、横野洋を2RでKOして再起を果たす。戦績は19勝(7KO)1分。
トーナメントを制して第9代NKBバンタム級王座に就いた海老原は、4月大会で初防衛戦を行い、序盤の劣勢を引っ繰り返して5RにTKO勝ちを飾っている。戦績は14勝(7KO)9敗。
1R、サウスポー同士。壱が右フックからの左ストレートをタイミングよくきめて海老原は後方へ尻もち。スピードのある壱はパンチから左ハイへつないでいく。壱は組みやキャッチも使って海老原をマットに叩きつけ、ヒジとヒザで海老原を圧倒する。
2R、壱はスピードのある右ハイから左ストレート。海老原は打ち合うがスピードについていけない様子。壱は接近すると左ヒジを振り落とす。右フックで逆転を狙う海老原に素早く入り込んで左右のヒジ、さらにヒザを深々とボディに突き刺してダウンを奪う。その後、右ヒザを突き刺して倒れたところへ、もう一発顔面へヒザをお見舞いして2度目のダウンを追加した。
3R、海老原の左目上が腫れているためドクターチェック。再開後、壱は左ヒザを連打。海老原は左右フックで応戦し、壱の蹴り足をキャッチして倒そうとするラフファイト。しかし、壱の左ストレートで海老原が後退したところでレフェリーが試合をストップした。
壱はマイクを持つと「今回KOが続かなくて僕がKO出来たので、あとメインまで4試合もKO続くと思うので。僕のライバルの瑛ちゃんが階級を上げてしまったので、俺がこの階級を引っ張っていって各々の階級を盛り上げていって、また言う時がきたら決戦できたらいいなと思います」と、小笠原瑛作とそれぞれの階級を盛り上げていつかまた対戦出来たら、と語った。