キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】梅野源治の“爆肘”炸裂!残り3秒でTKO勝ち「RIZIN早くオファーして来いよ」、良太郎が大激闘で渡部太基から執念の勝利もぎ取る、中島弘貴も大激闘で延長戦の末に豪快KO勝ち

2022/07/23 19:07

▼第7試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級 3分3R延長1R
〇中島弘貴(LARA TOKYO/元Krushスーパーウェルター級王者)
KO 延長R 1分22秒 ※左フック
×漁鬼(SHINE沖縄/TENKAICHIウェルター級王者、BEASTウェルター級王者)
※本戦の判定は28-29、30-29、29-29


 中島はシュートボクシング、RISE、全日本キックボクシング連盟、Krushと渡り歩き、強打とヒザ蹴りを武器に無敗のまま「Krush 70kg Tournament 2009」で優勝。2010年3月には「K-1 WORLD MAX 2010 ~-70kkg日本トーナメント」で準優勝。K-1でアルバート・クラウス、戦極でブアカーオらと対戦し、2012年には欧州最大のキックボクシング団体(当時)であったIT'S SHOWTIMEの日本王座として制定されたSTJ 70kg MAXの初代王者にも輝いている。2015年4月には第3代Krushスーパー・ウェルター級王座を獲得。


 2021年5月にKNOCK OUT初参戦を果たすと初回KO勝ち、10月大会では平塚洋二郎にも勝利を収め、今年1月大会では曽根修平に初回KO勝ち。4月大会はカンボジア王者のコーンリーチを2RでKOに沈めて4連勝。戦績は29勝(17KO)16敗。


 対する漁鬼は、SHINE沖縄から初参戦する26歳。これまでのプロ戦績は10戦ながら『TENKAICHI』と『BEAST』のウェルター級王座を獲得した実力派。前回の試合は3月27日に広島で開催された『BEAST 02』で井原浩之(ハーデスワークアウトジム)から判定勝利して、同団体の初代王者に輝いている。


 1R、漁鬼は中島と強気に打ち合う。左フックの相打ちではグラついた中島だが、顔面だけでなく左ボディも打ち、ヒザを突き刺す。漁鬼は思い切った左フックで中島をヒヤッとさせるが、中島は右ロー。漁鬼はパワフルな左右フックを中島のガードの上から叩きつけ、中島はバランスを崩す。


 2R、中島は右フックを空振りしたところで右の飛びヒザ。左右フックの打ち合いになると漁鬼のパワフルなフックでガードする中島の身体が左右に揺れる。両者のフックが交錯し、場内がどよめく。中島は右ハイキック、飛びヒザ蹴りも混ぜる。中島がワンツーから飛びヒザ、さらに左ボディの連続攻撃。漁鬼も左ボディを返す。中島の右フックには同じ右フックを打ち返す。共にフルスイングのフックで打ち合い、もらってもすぐに返す。


 3Rもパワフルなフックで打ち合う両者。中島はジャブで立て直し、カーフを蹴るが漁鬼がパワフルな左右フックを振るって突進。中島の顔面をとらえ、ダウンになってもおかしくないほどのスリップ。中島危うしの展開になったが、右フックで逆襲。しかし、漁鬼はフラついても前へ出て打ち合いに行く。場内が大きく湧く中、左右フックで前に出続ける漁鬼。


 判定はジャッジ三者三様でドロー。延長戦へ突入すると場内は大いに盛り上がる。延長戦開始と同時に激しく打ち合う両者。中島が重いジャブで漁鬼を仰け反らす。それでも前に出る漁鬼は左右フックをフルスイング。ジャブに切り替えた中島がヒットを奪っていき、ワンツーで漁鬼が大きく崩れる。すかさず前へ出た中島はジャブから右フック、倒れる漁鬼へダメ押しの左フック。


 もんどりうって倒れたところでレフェリーがストップ。中島が豪快KOを飾り、漁鬼を担架に乗せた。


 中島はマイクを持つと「応援に来ていただいたおかげで練習も頑張れました。今日の試合内容ではいいこと言えないですが、もっと強さを見せつけてどんどん上に行くので応援よろしくお願いします」と話す中島の顏が激闘を物語っていた。

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