▼セミファイナル(第7試合)KNOCK OUT-RED -57kg契約 3分3R延長1R
○小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者)
判定3-0 ※30-28×3
×大田拓真(新興ムエタイジム/WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)
小笠原はジュニアキックで活躍後、2011年7月にプロデビュー。2013年5月にプロ9戦目でREBELS-MUAYTHAIフライ級王座を獲得、2015年7月にはREBELS52.5kg級王座も手にした。2017年9月、ISKA K-1ルール世界バンタム級王座を獲得。2021年3月にはトーナメントを制してKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者となった。サウスポーから放たれる左ストレート、左ミドルキックが得意。前戦は2021年11月に壱・センチャイジムを判定3-0に破り、初防衛に成功している。戦績は38勝(19KO)6敗1分。
大田は2019年は5戦全勝、S1ジャパントーナメントも制すなど飛躍の年となったが、2020年は2月大会でバンラングーンに判定負けして黒星スタート。しかし、9月にWBCムエタイ日本統一フェザー級王座の防衛に成功した。2021年1月にはRISEに初参戦し、RISEフェザー級王者・工藤政英に判定で敗れたが、9月にはIBFムエタイ世界ジュニアフェザー級王者・波賀宙也に判定勝ち。今年2月に国崇との対戦が決まっていたが、新型コロナウイルスの影響により欠場となり、今回が2022年初戦となる。戦績は19勝(5KO)6敗1分。
両者は2021年7月のKNOCK OUTで対戦が決まっていたが、大田が新型コロナウイルスの影響によって欠場となり、試合が中止になっていた。
1R、サウスポーの小笠原は左軸足蹴りで鮮やかに太田を転倒させる。大田の右ミドルには右へ動きながらの右フック。大田も3連打をまとめるが、小笠原はすぐに軸足を払って転倒させる。左ミドルの蹴り合いとなるが、しっかり当てて相手の蹴りをカットするのは小笠原の方だった。
2R、小笠原の蹴り直後に右ストレート&左フックを放って前へ出る大田。小笠原は右フックから左ロー、大田は右ミドルを蹴り、ワンツーから右ローにつなぐ。大田のパンチをかわしての左ロー、さらに軸足を払って大田を転倒させた。
3R、左ミドルを蹴っていく小笠原に大田はパンチで入っていく。そして得意の右フックからの左ロー、大田は左ボディを打つ。両者の重いミドルの蹴り合いにどよめきが起きた。小笠原の左ミドルを蹴り終わりに右ストレートを合わせようとする大田だが、小笠原は構わず蹴る。
重い攻撃で場内をどよめかせた小笠原が判定3-0で勝利。今後のフェザー級での活躍に期待が持てる勝利となった。
マイクを持った小笠原は「2022年もKNOCK OUTを僕が引っ張っていって6月に代々木でビッグマッチが決まりました。凄くいい選手がいるKNOCK OUTを大きい舞台がいっぱいありますが、そこに並ぶくらいの大会にもっていきたいです。僕たちについてきて6月の代々木も見に来てください」と語った。