▼第9試合 -59kg契約 3分3R延長1R
○山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/フェザー級8位)
KO 2R 2分14秒 ※右フック
×森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラAKK/フェザー級9位)
山川は北海道在住のファイターで、2018年にはRISEバンタム級王座決定トーナメントに出場。2019年4月大会からフェザー級に階級を上げ、11月に初開催された『RISE NORTH』では堂々メインを務め、タイ人選手に勝利。サウスポーからの蹴りを得意とするが、打ち合いも辞さない。対戦相手の欠場によりキャンセル、追突事故に巻き込まれて負傷により欠場と不運が重なっていたが、2021年4月にホームリングの『BOUT』でNJKFスーパーバンタム級王者の久保田雄太を右フック一発で初回KOに沈めて復活した。前戦は7月に梅井泰成にTKO負け。戦績は14勝(7KO)8敗2分。
森本は空手出身のアグレッシブファイターで、パンチ、ハイキック、ヒザ蹴りとどの技でも倒せる破壊力の持ち主。RISEを盛り上げてきた主力選手の一人だったが、2019年7月の『ONE』でジョシュ・トナー、9月のRISE幕張大会でタリソン・ゴメスに判定負けを喫し、スーパーフェザー級に階級を上げての前口太尊戦でも判定負けで3連敗。今回はその前口戦(2020年9月)以来の復帰戦となる。
1R、サウスポーの山川とオーソドックスの森本の蹴りが交錯。森本は山川の蹴りに右ストレートを顔面とボディに合わせていくが、バックハンドブローにいったところでかわされて山川の右フックでダウンを奪われる。立ち上がった森本は右ストレートでどんどん前へ出るが、山川は左ミドルと前蹴りで突き放す。森本はコーナーへ追い詰めようとしたが、山川はジャブで脱出。森本の右オーバーハンドがヒット、さらに右ストレートを顔面とボディへ打つ。
2Rも森本は右を放ちながら前へ出る。山川はヒザと前蹴りで迎え撃ち、森本は思い切り右オーバーハンドを繰り出して山川を下がらせる。森本の入り際に右フック、左ストレートを合わせて離れる山川だが、森本が思い切り伸ばす右に後退。しかし、左フックからの右フックがヒットすると山川が一気にラッシュ。左ストレート、右フックを何度も被弾し、森本がダウンを喫する。
山川はここぞとばかりに右フックを連打、一方的に打たれてフラつく森本を見てレフェリーが試合をストップ。山川が狂犬を撃退した。
マイクを持った山川は「ランキングは自分の方が上ですが狂犬選手という凄い名前のあってタイトルマッチをやっている強い選手だったので、凄いプレッシャーとか恐怖心が初めてあったのですが結果として出てよかったです。今までは勝ったり負けたりだったんですが、自分もフェザー級のタイトル戦線に食い込んで行くので応援よろしくお願いします」と、朴訥とした雰囲気の喋りでアピールした。