▼第6試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級 3分3R延長1R
〇吉野友規(STURGIS新宿)
KO 1R 1分39秒 ※右ストレート
×斗吾(伊原道場本部)
重量級で注目の一戦が組まれた。吉野は剣道(高校3年生時に国体で優勝、大学4年生時には団体戦で全日本選手権3位)からキックボクシングに転向し、豪快なパンチでデビューから5戦5勝4KOと負け知らずの重量級期待の新星だったが、2021年3月大会で田村聖から先制のダウンを奪うも逆転TKO負けを喫してプロ初黒星。8月に再起戦を行うことが決まっていたが、感染症拡大防止のために一定の待機期間を設ける必要のある選手に該当したため欠場となっていた。今回が改めての復帰戦となる。戦績は6勝(4KO)1敗。
新日本キックボクシング協会から参戦する斗吾は2005年11月にプロデビューし、強打を武器にKOを量産。2015年9月に日本ミドル級王座を獲得し、2017年3月には初防衛にも成功している。国内王者クラスだけでなく、タイ、カンボジア、韓国などの外国人刺客との試合経験も豊富。2019年8月にKNOCK OUT初参戦を果たすもT-98にTKO負け。10月の新日本キックで韓国人選手にKO勝ちして再起したが、その後は対戦相手の選出に難航するなどで試合が組まれず、2021年10月に約2年ぶりの復帰戦を行い佐野克海とドロー。
1R、両者とも強い右ローを蹴り合い、思い切りフックを繰り出して会場をどよめかせる。その中で吉野はジャブを突き、右ローを蹴る。両者の危険なパンチが交錯する中、斗吾の右ローに吉野がジャブを合わせ、強烈な右ストレート。
斗吾は立ち上がろうとしたが足元がふらつき完全に立ち上がることが出来ない。レフェリーがストップし、吉野の重量級らしい一発KOg劇となった。
キャリアや実績で優る斗吾をKOした吉野はマイクを持つと「今回この試合1年ぶりくらいにいろいろあってなりまして、気持ちを入れ替えて出場した試合でした。このまま勝って行けば初代スーパーミドル級王者、松倉選手に届くかと思っています。一人一人倒していって必ず松倉選手との試合を実現させます。今日は感謝しかありません。ありがとうございました。ちょうと1年半前に赤ちゃんが生まれまして、父として格闘家として頑張っています。次、勝ちましたらリングに上げたいと思いますのでよろしくお願いします」と語った。