キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】鈴木千裕がまるで暴風雨のような連打でタップロンをKO&五味隆典が祝福、中島弘貴、吉野友規、壱らKO競演

2022/01/22 21:01

▼セミファイナル(第8試合)KNOCK OUT-REDライト級 3分3R延長1R
―古村匡平(FURUMURA-GYM)
無効試合
―高橋亨汰(伊原道場本部)


 古村は幼少の頃よりムエタイを学び、父親が代表を務めるFURUMURA-GYMで本場タイからムエタイの名トレーナーを招き、弟の古村光と共に強さを磨いている。ムエタイ仕込みの強烈なミドルキック、ヒザ蹴り、パンチを武器に、2020年2月に行われた「KNOCK OUT無法島GRANDPRIX」では1回戦で丹羽圭介を破る番狂わせを起こし、準決勝ではバズーカ巧樹に敗れるも3位となった。今年5月22日のKNOCK OUTで麻火佑太郎に判定勝ち、6月にはシュートボクシングに参戦して笠原弘希に判定で敗れたが、11月のKNOCK OUTでは潘隆成からダウンを奪って勝利した。戦績は18勝(7KO)2敗1分。


 新日本キックボクシング協会から初参戦となる高橋は極真空手出身で、兄は極真会館第12回全世界空手道選手権大会4位の高橋佑汰。2015年10月にキックボクシングデビューし、多彩な蹴り技で2019年7月に日本ライト級王座に就いた。2020年9月にNJKFライト級2位・野津良太に初回TKO勝ち、10月にはベテランの健太を判定2-0で破る金星、2021年4月にWBCムエタイ日本スーパーフェザー級王者・山浦俊一に判定勝ち、6月と10月はTENKAICHIスーパーライト級歴代王者にそれぞれKO勝ちと、他団体の王者・ランカーを撃破している。


 1R、両者とも速く重いミドル&ローで蹴り合う。サウスポーの高橋は左三日月蹴りを突き刺し、左ストレートも繰り出して前へ出る。古村は序盤は蹴り合っていたがパンチにシフトし、強い右ストレートを打ち込んでいく。両者の速く強い攻撃が交差する中、古村のインローがモロに高橋の急所に入ってしまい、試合は一時中断。


 高橋にはインターバルが与えられたが、大量の脂汗を流して痛みに苦しみ、最後はドクターから試合続行不可能としてストップ。1Rでのアクシデントのため、試合はノーコンテストとなった。序盤の緊張感ある攻防から好試合を予感させただけに残念な結果となった。

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