ムエタイ
レポート

【BOM】イッセイ(石井一成)が曲者・小嶋に勝利して再起、伊藤紗弥はBOM2階級制覇に成功

2021/11/08 00:11

▼第11試合 BOMライト級(61.23kg)3分5R
〇キヨソンセン・FLYSKYGYM(FLYSKY GYM/WMCインターコンチネンタル・スーパーフェザー級王者)
判定3-0 ※49-47、49-48、49-46
×健太(E.S.G)


 キヨソンセンは、タイ在住時代はラジャダムナンとルンピニースタジアムで活躍。現在はFLYSKYGYMでトレーナーを務めながらWMCインターコンチネンタル・スーパーフェザー級王座を獲得するなど日本の試合に出場している。2018年10月の『KNOCK OUT』では森井洋介と3分5Rを戦い抜いてドロー。延長戦でKO負けも森井を苦しめた(トーナメントのため公式結果はドロー)。2020年12月には梅野源治に判定勝ちして名をあげたが、今年4月の再戦では梅野にリベンジを許している。ハイキック、右フック、ヒジ打ちなど多彩な技でのKO勝利が多い。


 健太は2005年にプロデビューすると、2008年5月にNJKFウェルター級王座を獲得。その後、NJKFスーパーウェルター級王座、初代Krush -70kg王座、WBCムエタイ日本ウェルター級王座を獲得。NJKFを代表する選手として『ONE Championship』など世界を舞台に戦ってきた。1年半に渡って勝ち星から遠ざかっていたが、今年2月、NKBライト級王者・高橋一眞に判定2-0で勝利して連敗脱出。4月のBOMでも晃希にKO勝ちと連勝したが、6月の新日本キックでは重森陽太に完封負けを喫した。前戦となった7月、NOBU BRAVERY戦でも敗れている。今年9月にホームリングNJKFでの試合で100戦目に到達、その試合を勝利で飾っている。


 1Rはほぼローとカーフの蹴り合い。キヨソンセンは前蹴り、健太は時折右ストレート、右フックを繰り出したがローの蹴り合いに終始した。


 2R、ローの蹴り合いに健太は右ミドル、キヨソンセンは左ミドルも織り交ぜる。健太はフェイントを多用し、右ローのダブルも蹴る。キヨソンセンは強い右ローを蹴るが、健太が手数でやや上回ったか。


 3R、キヨソンセンは明らかにヒジを狙って前へ出てくる。健太は右フックで応戦し、キヨソンセンが首相撲に来ると両腕を脇に挟んでディフェンスするが、ついに右ヒジをもらってダウン。そこからはキヨソンセンがヒジ&ヒザの猛攻を仕掛けて健太を圧倒する。


 4Rもヒジの猛攻を仕掛けるキヨソンセンだが、健太はヒジの打ち合いで真っ向から対抗。さらに左右フックを繰り出してヒットを奪う。キヨソンセンが首相撲に持ち込めばヒザ蹴りでも応戦しての真っ向勝負。


 5R、キヨソンセンはジャブ、ミドル、前蹴りで完全に逃げ切り体勢。健太はローを蹴って右ストレート、左右フックを繰り出していくが、キヨソンセンはバックステップでかわしていく。健太が追い回す形となったがヒットは奪えず。


 ダウンを奪ったキヨソンセンが健太に逆襲を許さず、判定勝ちを収めた。

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