▼セミファイナル WPMFインタコンチネンタル・スーパーライト級王座決定戦(63.50kg) 3分3R(延長あり)
○北野克樹(誠至会/IOCインターコンチネンタルスーパーライト級王者)
延長R 判定2-1 ※10-9、9-10、10-9
×小川 翔(OISHI GYM/WBCムエタイ日本ライト級王者)
※北野が新王座に就く。本戦の判定は29-29、29-28、29-29
北野は関西の名門・誠至会のエースで、回転系の蹴り技を得意とし“竜巻旋風脚”の異名を持つ。2020年9月にNJKFのリングで大ベテラン・健太相手に判定勝利を奪うと、11月にRISEに初参戦。当時11戦無敗と勢いに乗る山田を相手に、延長判定勝利を収め山田にプロ初黒星を付けて5連勝をマーク。今年6月の山田との再戦では判定で敗れ連勝がストップした。これまでIOCインターコンチネンタル・スーパーライト級王座、WBCムエタイ日本統一同級王座、NJKF同級王座を手にしており、四冠目を目指す。
小川は2009年に15歳でプロデビューし、WBCムエタイ日本ライト級王座、HOOST CUP日本スーパーライト級王座、蹴拳ムエタイスーパーライト級王座、REBELS-MUAYTHAIライト級王座など数々のタイトルを獲得。これまで木村ミノル、麻原将平、高橋幸光など名立たるトップファイターに勝利してきたテクニシャン。小学生で極真世界王者に輝くなど空手のバックボーンに裏打ちされた下段蹴り(ローキック)の強さには定評があり、高い防御力とタフネスに優れている。今年1月の『RISE 145』で北井智大に2度のダウンを奪われて敗れ、3月の『RIZIN』で大雅との対戦が決まっていたが、網膜剥離の手術で「1カ月間の運動禁止」のため欠場。約8カ月ぶりの再起戦となる。
1R、まずはローとミドルで両者蹴りの距離で蹴り合う。小川は右ローのリターンとミドルに対しての軸足蹴り。首相撲になると両者はしっかりヒザも蹴る。
2R、小川は首相撲に持ち込む場面が多く、ヒザを蹴るがコカすのは北野の方。北野はリラックスしてきたのか笑みを浮かべながらミドルを蹴る。
3R、小川は北野のミドルに軸足蹴り、右フック、左ボディで前に出ると組んでのヒザで削り、コカして優勢をアピールする。打ち合わず組みの展開で勝負した小川だが、本戦の判定はジャッジ1名が北野を支持してのドロー。延長戦へもつれ込む。
組み付いてくる小川を前蹴りとヒジで迎え撃つ北野は顔面前蹴りもヒットさせる。首相撲の展開では北野がコカすことに成功。小川は終盤パンチで攻めていったが、判定2-1の僅差で北野が接戦を制した。