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2021年7月10日(日本時間11日)、米国ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナにて1万6760人の有観客のなか『UFC 264: Poirier vs. McGregor 3』が開催された。
前日計量では、メインイベントのライト級(5分5R)のコナー・マクレガー(アイルランド)が先に登場。ダナ代表とがっちり握手をかわしてからスケールに乗ると、156ポンド(70.76kg)のコールに、肩甲骨を寄せて大きなガッツポーズ。隆起した上半身を披露し、「ウワーーッ」と咆哮した。
対するダスティン・ポイエー(米国)は156ポンド(70.76kg)でパス。スケールの上で歯をむき出しにしてガッツポーズを見せた。
フェイスオフでは前日の会見で、マクレガーがポイエーの足に蹴りを放ったことも踏まえ、中央のダナ・ホワイト代表含め、3人のオフィシャルが構える厳戒態勢のなか、マクレガーはダナ代表の手を払うように左手を高く掲げて見せた。
ジョー・ローガンのインタビューにマクレガーは、「ジョー、俺は、人の厚意を無にする敬意のない人間に、16時間後に報いを受けてもらわなくちゃいけない。だから俺はこの男に命を代償にしてもらう。つまり、こいつはオクタゴンに散る」と完全決着を予告。
余裕の笑みを見せるポイエーは、ローガンから「君は明日の試合フェイバリット(※ポイエーが-125/1.80倍、マクレガーが+105/2.05倍)で、対戦相手は前戦でKOで倒した相手だ。こういった言葉が何を意味する?」と問われ、「何も意味しないね。ただのノイズだ。明日の試合に集中する。応援もブーイングも、すべての歓声に感謝するよ。みんな愛してる。俺は、ルイジアナのラファイエット出身のリアル・ファイターとして、会場にいる若者にエールを送りたいんだ」と呼びかけた。
続けて、最後に「ペイトン・マーフィー、頑張って戦い続けるんだ、君こそ真のファイターだよ、ブラザー」と、ラファイエットで癌に苦しむ少年にエールを送り、ステージを降りた。
前々日会見では、ポイエー家がつくった「グッドファイト財団」との因縁もあり、「オマエの妻は、オマエの旦那だろ? オマエはオクタゴンの中で犬のようにウロウロと逃げ惑うことになる。負け犬の田舎者だ」などと毒づいたマクレガーに対し、ポイエーは、「弱虫だな。アンタのトラッシュトークは以前はもっと面白かったよな。倒したいヤツが目の前にいて、俺はまた、こいつを倒すだけだ」と、シンプルに語っていた。
両者はこれまで2014年9月と2021年1月の2度対戦し、1勝1敗。今回が決着戦となる。
2014年9月の初戦は、マクレガーが左フックをテンプルに当てて、1RパウンドでTKO勝ち。2021年1月の前戦ではアメリカントップチームの名将マイク・ブラウンが授けたカーフキックをポイエーが効かせて、マクレガーを金網に追い詰め左右ラッシュで2R TKO勝ちしている。
記者から、マイク・ブラウンの功績について問われたポイエーは、「彼が自分を“MMAファイター”にしてくれた」と答え、今回も秘策があることを予告。対するマクレガーは、「今回はカーフキックをちゃんとチェック出来る?」と問われ、「それを知りたきゃ、カネを払って観ろ!」と吐き捨て、試合への期待感を煽っている。互いのチームが戦略を練るなか、ポイエーとマクレガーはどんな戦い方を見せるか。
The 🌎 will be watching.
— UFC (@ufc) July 10, 2021
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試合速報は以下の通り。