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レポート

【UFC】ポイエーがマクレガーにTKO勝ちで3度目対決で勝ち越し、バーンズがトンプソン下し再起、トゥイバサが勝利のシューズ祝杯。オマリーは“グリーンヘッドゾンビ”をTKO=『UFC 264』

2021/07/11 10:07

【メインカード】

▼ヘビー級 5分3R
〇タイ・トゥイバサ(豪州)263lbs/119.30kg
[1R 1分07秒 KO] ※左フック→パウンド

×グレッグ・ハーディ(米国)264.5lbs/119.98kg

 メインカードのヘビー級戦では、2連勝中のタイ・トゥイバサ(豪州)と再起戦のグレッグ・ハーディ(米国)が対戦した。

 ラグビー出身のトゥイバサは、格闘技ではキックがバックボーンで、11勝のうちKO勝利が10回。UFCデビューから3連勝し4戦目でメインを務めた注目選手。元王者のドスサントスに敗れ、その後も連敗したが、2020年10月にステファン・ストルーフに1R KO勝ちを収めると、2021年3月にはハリー・ハンサッカーも1R TKOで復調している。

 対するハーディは元NFLトップスター。2020年はヨーガン・デ・カストロに判定勝ち、モーリス・グリーンを2R TKOに下し連勝も、12月の前戦でマルチン・ティブラにパウンドで2R TKO負けを喫している。

 1R、右のカーフキックからオーバーハンドを見せるトゥイバサ。そこに右を返すハーディは前へ。左フックで飛び込むが、そこに下がりながら右を当ててカウンターの左フックはトゥイバサ!

 崩れ落ちたハーディにトゥイバサはパウンド連打し、レフェリーを呼び込んだ。トゥイバサはケージに駆け上り、いつもの靴に注ぎ込んだビール&ホットソースと思われる勝利の祝杯を一気飲み。このシューイ(shoey)は、自分や他人の履いていたを器にしてお酒を飲む行為で、豪州で人気の儀式だ。

 ハーディはマルティン・ティブラ戦に続くTKO負けで2連敗。キックをバックボーンに持ち、12勝のうちKO勝利が11回となったトゥイバサはMMA13勝3敗に。3連勝をマークし、母のルーツであるアボリジニの黒と赤と黄色の旗とマウスピースを披露したトゥイバサは、「ラスヴェーガス!(大歓声)みんな、この観客が恋しかったよ、ハーディは打ち合ってくれたよ。トップ10とやりたい。みんなシューズに酒を入れて乾杯しよう!」と絶叫。

 その言葉通り、帰りの花道で観客から差し出された靴と酒を次々とがぶ飲み。2階席からも祝福の酒を浴び、ケージを後にした。

◆トゥイバサ「UFCであと10年は試合できる」

「これが俺にとってUFCで9試合目になる、俺はまだ28歳。まだ俺はUFCであと10年は試合できると思っている。来年にはタイトル戦に出ていたいと思う。今日はハーディーのことを思いっきり殴るつもりで試合に挑んだ。しっかりその目的を果たすことが出来たと思う。ヤツの一発が入った瞬間、確かに一瞬フラついたかもしれないが、しっかりそこで数歩下がって落ち着きを取り戻すことができた。俺は試合を重ねるごとに成長しているし、それだけ努力を重ねていることを分かってほしい。10月くらいにまた試合したいね。息子の誕生日が12月だからその期間は家にいたい」

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