▼ウェルター級 5分3R
〇ベラル・ムハマッド(米国)170.5lbs/77.34kg
[判定3-0] ※30-27, 29-28×2
×デミアン・マイア(ブラジル)170.5lbs/77.34kg
ウェルター級9位のマイア、11位のムハマド。オクタゴンで柔術を駆使する43歳のマイアはこれがUFCとの最終契約試合。3連勝後の前戦ではギルバート・バーンズに1R TKO負けを喫した。
佐藤天もリアネイキドチョークで極めているレスラー、ムハマドは4連勝中。3月の前戦では、レオン・エドワーズのアイポークにより続行不能となりノーコンテストとなった。
1R、サウスポー構えのマイアにオーソドックス構えのムハマッド。序盤から前足を触りに行くマイア。2度切るムハマッドだが、3度目のシングルレッグから金網に押し込むマイアはダブルレッグに切り替え、尻下でクラッチ、テイクダウン! しかし、金網で立ち上がるムハマッド。そこになおもシングルレッグも、ムハマッドは片足を抜く。
右ストレートを当てるムハマッド。マイアはシングルレッグで金網まで押し込むが、ここも足を抜くムハマッド。
サイドステップしながら右フックを打つムハマッド。その打ち終わりにシングルレッグに入り、持ち上がるマイアだが、肩口までは上がらず。片足立ちでついに両足を着いたムハマッドは右ハイをガード上に。マイアも左ストレートを見せる。
2R、互いに喧嘩四つで前手のジャブの打ち合い。中に入ってタイミングよくダブルレッグに入るマイアも切るムハマッド。右から左の逆ワンツーの左を当てる。しかしマイアも左ストレートを返す。右を当てるムハマッドは左ローを前足に。左から右ボディも。
素早いシングルレッグで踵を掴んだマイアは、左足を持ち上げ、金網まで押し込み、足に挟みテイクダウン狙いでブザー。
#UFC263 Official Result: Belal Muhammad (@BullyB170) (30-27, 29-, 29-28) defeats Demian Maia by Unanimous Decision.
— UFC News (@UFCNews) June 13, 2021
All #UFC263 Results ⤵️:
3R、ムハマッドの打ち終わりにシングルレッグを仕掛けるマイア。切るもなおも追いかけるマイアに、ムハマッドはノーモーションの右! シングルレッグを仕掛け離して左ストレートを打つマイア。再びシングルレッグはマイア。切られても左ストレート! しかし、ムハマッドも右から左の逆ワンツーを当てる。右ジャブを当てるマイア。
ムハマッドは右ボディストレート。マイアはニータップから片足を持ち上げるが、切るムハマッドにシングルレッグはマイア。金網まで押し込むが、ムハマッドは片足立ちのまま立ち続け、ブザー。
Remember The Name 🗣
— UFC (@ufc) June 13, 2021
💢 @BullyB170 secures the UD.
[ #UFC263 | Main Card LIVE now on E+ PPV: https://t.co/dCapuQlqjz ] pic.twitter.com/1fuLPgaV4W
判定は3-0(30-27, 29-28×2)でムハマッドが勝利。マイアの20回のテイクダウンアテンプトを切った32歳のムハマッドはホッとした表情を浮かべた。
◆ムハマッド「実際に一緒にケージに入ったら、“ああ、俺はデミアン・マイアと戦っているんだな”と実感した」
「タフな試合だった。デミアン・マイアと戦うことを考えれば常に思うことだけど、どういう展開になるかなと思いきや、突然に1Rでテイクダウンを取られて、“うわ、これは予想外”と思うような、そういう試合だった。あの場面では我慢して、賢くいかないといけない。このためにトレーニングしてきたし、これまでもこういう悪い状況に陥ったことはある。脱出できると思っているから、立ち上がってからはゲームプランに戻って、とにかくスマートに、スマートに行こうと思った。今回の試合はものすごくガマンが必要だった。落ち着きをなくしてしまうと、相手にタップを待たせることになるから。
最大のポイントは相手にロックを許さないこと。手を出させないというのはキャンプを通して取り組んできたことなんだ。彼はシングルレッグ、ダブルレッグ、ボディロックと次々に仕掛けてくる。でも、無理に逃げようとすると背中に飛び乗ってくる。今回はとにかく、“マジか、デミアン・マイアと戦うんだな”という気持ちが強かった。ずっと見てきたレジェンドだし、これを乗り越えていかないといけない。座って話しているときもそうだけど、実際に一緒にケージに入ると、“ああ、俺はデミアン・マイアと戦っているんだな”と実感する。子供の頃からファンだったし、アンデウソン・シウバとの試合を見たり、2回のタイトル挑戦を見たり、彼の試合を見られたことは光栄ないこと。しかも、そういう彼と一緒にケージで時間を過ごせるなんて名誉なことだよ」