キックボクシング
レポート

【RISE】一馬が戦慄の新必殺技「上弦ノ三日月蹴り」で47秒KO、タイトル奪取をアピール

2021/05/23 20:05

▼第4試合 -83kg契約 3分3R
×小西拓槙(フリー/元ISKAオリエンタルルール・インターコンチネンタル スーパーウェルター級王者)
判定0-3 ※27-28×2、27-29
〇武来安=ぶらいあん/上州松井ジム/WMCインターコンチネンタルライトヘビー級王者、WPMF日本同級王者、元J-NETWORK同級王者)


 小西は大阪体育大学浪商高校日本拳法部出身。全国高等学校日本拳法選手権大会で個人有段の部3位入賞の実績も持つ。卒業後は消防署員となり、プロのキックボクサーとしても活動する。2011年にACCELミドル級タイトルマッチで平尾大智に勝利し、第5代王者となる。2013年にはリレオ・ズーリック(ドイツ)を判定で下し、ISKAインターコンチネンタルスーパーウェルター級王者に輝いた。REBELS、シュートボクシング、RIZIN、Krushと様々な団体を渡り歩き、RISEには2015年11月以来5年半ぶりに登場となる。


 武来安はアメリカ北西部のモンタナ州出身で、留学生として日本へ渡りキックボクシングでプロデビュー。ヒジありのムエタイルールで活躍し、2018年9月にはK-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメントにも参戦。2019年7月に本来のムエタイルールに戻ってWMCインターコンチネンタルライトヘビー級王座を獲得した。


 1Rからお互いに声を出しながら重い一発一発を打ち込む。武来安の右ボディ、右フック、右ローは迫力満点。小西もヒザを返すが、武来安のパワーに押される。小西の右フックに合わせた武来安の右フックでグラつぐ小西。そして右ストレートで押されるようにダウンする。すぐに「ダウンじゃない」との意思表示を見せたが、ダウンとなった。


 2R、左ローを蹴りながら左フック、右ローと上下に散らせる武来安。強烈な右ストレートを何度も浴び、後退する小西。武来安は声を上げながら前へ出て左ミドル、ヒザ蹴り。小西はパンチをもらいながらも前へ出るが、武来安の迫力ある攻撃が目立つ。小西が右フックを一発当てると、すかさず左右フックを打ち返す武来安。


 3R、反撃に出た小西が左右フックで前へ出ての左フックをヒットさせてダウンを奪い返す。武来安も強気に打ち合う。両者のフックが激しく交錯。武来安の左フックに身体が泳ぐ小西だが、右を打ち返す。しかし、武来安のヒザ、前蹴りでボディを攻められると後退し、防戦一方に。最後は一方的に武来安が攻めるシーンとなり、判定3-0で武来安が重量級対決を制した。


 武来安はマイクを持つと「僕のキックキャリアは全て日本でやっています。日本のファンの皆さんは最高だと思います。ずっと日本でキックボクシングをやらせていただいて、最後まで頑張ります」と流ちょうな日本語で語った。

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