キックボクシング
レポート

【RISE】一馬が戦慄の新必殺技「上弦ノ三日月蹴り」で47秒KO、タイトル奪取をアピール

2021/05/23 20:05

▼セミファイナル(第6試合)バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R
△京谷祐希(山口道場/同級5位)
ドロー 延長R判定0-0 ※10-10×3
△寺山遼冴(TEAM TEPPEN/DEEP☆KICK -53kg王者)
※本戦の判定は30-30、29-29、30-30。


 京谷は強打と当て感の良さで連戦連勝。2010年に『DEEP☆KICK』で皇治と対戦し、当時無敗だった皇治に初黒星を付けた。2012年6月には『Krush』で武尊と対戦し、当時5戦5勝の武尊から2度のダウンを奪った末にドクターストップでTKO勝利、武尊にプロ唯一の黒星を付けている。2016年10月には『HOOST CUP』にて玖村修平からも勝利を収めるなど実力者ぶりを発揮した“伝説の壊し屋”。その後、怪我のため試合から離れたが2019年9月のRISEで約3年ぶりに復帰。いきなりRISEバンタム級8位・金子梓をKOした。2020年は1月に志朗に判定で敗れたが、8月は知花デビット、11月は鷹介から勝利。戦績は16勝(10KO)7敗1分。


 寺山は昨年7月から開催された「DEEP☆KICK53kg王座決定トーナメント」に参戦。準決勝では京谷の同門である勇馬を強烈な顔面前蹴りでKOし、王座決定戦ではOISHI GYMのルーキー・HΛLからダウンを奪う完勝で、わずか5戦目にしてDEEP☆KICK王者となった。昨年11月に有井渚海よりプロ初黒星を付けられており、今大会より階級を上げての再出発となる。


 リングインすると、セコンドの那須川天心と最後の動きのチェックをして試合に臨んだ寺山。


 1R、サウスポー同士。寺山はジャブ&ロー、京谷はジャブでけん制してワンツーで追っていく。寺山は左右ローキック、京谷は相手の動きをよく見て左ジャブ、右ストレートを打ち込んでそのまま連打に繋げていくが、寺山もそれをかわしていく。


 2R、待つ寺山と前に出るがカウンターを警戒してあまり手が出ない京谷。前進しての連打を何度かかわされた京谷はその傾向がさらに強くなり、両者手を出さずに見合いが続く。


 3Rも同じ展開が続く。前に出て連打を繰り出す京谷が、クリーンヒットは奪わずとも攻撃の姿勢を見せる。寺山は左ロー。京谷が飛び込んでの左右フックをヒットさせ、そこから一気に詰めていくが寺山はクリンチ。両者見合いのまま本戦終了。


 判定はその通りドローとなり、延長戦へ。始まってすぐ、京谷の放った左ローがローブローに。京谷にはイエローカードが提示されて試合再開。京谷が右を伸ばしてきたところへ左のカウンターを入れた寺山。京谷はワンツー連打で前へ出るがクリンチになってしまう。京谷が踏み込んではクリンチ。寺山が入り際にカウンターを合わせる場面もあったが、両者攻撃を当てられずドローに終わった。

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