▼第5試合 ライト級(-63kg) 3分3R
〇稲石竜弥(Team OJ/第2代Bigbangライト級王者、第19代MA日本ライト級王者)
判定3-0 ※30-27×3
×杉本卓也(WSRフェアテックス/元J-NETWORKライト級王者)
稲石はレベルス、ビッグバン、Krushなど様々なリングを渡り歩き、3本のベルトを腰に巻いた。“変態的”と称されるバックハンドブローやバックスピンキック、ジャンプしての攻撃などトリッキーな動きが持ち味だ。2020年7月にKENTAに判定負けして以来のRISE参戦。戦績は25勝(6KO)16敗。
杉本もパンチを武器にKNOCK OUTやJ-NETWORK、REBELSなど様々な団体で活躍。打ち合い上等のスタイルで特に右ストレートは必殺の威力。2018年3月にJ-NETWORKスーパーライト級王座にも就いた。RISE初参戦となった2020年2月は、かつて勝利した実方拓海にリベンジを許した。今回が再起戦となる。戦績は14勝(3KO)12敗3分。
1R、稲石はグローブタッチするとすぐに左ロー。左ジャブからの右ストレートでグラついた杉本に右を打ってダウンを奪った。どの角度から飛んでくるか分からないようなガチャガチャした動きの稲石に杉本はペースを握られっぱなしとなる。変則的な角度で来る左右フックを浴びる杉本は打ち合いに行っても稲石の回転力に対応できずフックを浴びる。
2R、単発で右ミドル、前蹴りを当てる杉本だが、打ち終わりに飛んでくる稲石の連打をもらってしまう。1Rよりは手数の減った稲石だが、杉本が後手を踏んでいるのは変わらず。攻撃の手数が圧倒的に少ない。
3R、杉本が蹴りを出すとすぐに左右フックを返してくる稲石。蹴るとパンチをもらう杉本はなかなか攻めることが出来ず、杉本の蹴りを空振りさせた稲石はトリケラトプス拳のポーズをとる余裕ぶり。右ローにもバックハンドブローを合わせてヒットを奪い、再びトリケラトプス拳で場内を沸かせる。
稲石が終始自分のペースで戦い、判定勝ちを収めた。勝者の記念撮影では、ラウンドガールを跪かせるポーズ指定もした。
たくさん笑わせた稲石だが、マイクを持つと「私事なんですが、ずっと前に大切な友人が亡くなってしまって今も実感が沸かないんですが、試合の時にたくさんの仲間を連れて応援に来てくれる友だちで、この勝利をその友だちに捧げたいと思います。ありがとう。いつ亡くなってしまうか分からないので、皆さんも今の仲間を大切にしてください。皆さん大好きです」と語った。