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【ONE】青木真也がフォラヤンに1R一本勝ちで秋山に対戦呼びかけ! デ・リダーがンサンとの再戦制し二階級制覇、レユンがアルバレスからダウン奪い判定勝ち

2021/04/29 09:04

▼第3試合 ライト級 5分3R
○青木真也(日本)74.60kg
[1R 4分20秒 腕十字]

×エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)76.75kg

 当初、青木真也と対戦予定だった元UFCのセージ・ノースカットが新型コロナウィルス感染症の治癒後の後遺症により欠場。また、フォラヤンと対戦予定だった秋山成勲も怪我により欠場したため、今回、青木とフォラヤンが対戦することになった。

 青木とフォラヤンは1勝1敗。

 初戦は2016年11月にONE世界ライト級王者としてフォラヤンの挑戦を受けた青木が、3Rに跳びヒザを受けてダウン。さらに追撃のヒザ蹴り・パウンドでTKO負け。青木が3度目の防衛に失敗し、王座から陥落した。

  2度目の対戦は、2019年3月。王者フォラヤンと打撃で渡り合った青木が、1Rに右で差して腰に乗せてテイクダウン。パスガードから肩固めを極めてフォラヤンに失神一本勝ち。王座を奪還している。

 フォラヤン戦後、青木は現王者のクリスチャン・リーに敗れるも、その後はホノリオ・バナリオ、江藤公洋、ジェームズ・ ナカシマを相手に3連勝中だ。

 対するチームラカイのフォラヤンは、2019年3月に青木真也に肩固めで一本負け後、同年8月にもエディ・アルバレスに逆転のリアネイキドチョークで一本負け。2019年11月にツォゴーフ・アマルサナに3R負傷判定勝ちで再起を飾るも、2020年1月にピーター・バウシュトに判定負け、10月にアントニ・カルーソにもダウンを奪われての判定負けと2連敗中だ。

 ラバーマッチに向け、ライト級4位の青木に勝利することで、再び王座戦線浮上を狙う。青木のセコンドには盟友・北岡悟。

 1R、サウスポー構えの青木がじりじりと詰める。オーソドックス構えのフォラヤンは右から長い左をかすめて当てる。青木は左ミドルを返す。さらに左ミドルハイをガード上に当てる。右ローを軽く返すフォラヤン。

 レベルチェンジからシングルレッグに入る青木。金網に詰める青木に体を入れ替え、左で差したフォラヤンに、右でオーバーフックし、いったん跳びつきガードの動きを見せながら着地し、フォラヤンに体を入れ替えさせず上体を立たせて小外がけテイクダウンは青木!

 すぐに両足を自身の足で4の字に束ねて背中を着かせる。細かいパウンドからマウントに移行する青木はヒジ打ち。左で枕に抱き、寝かせながら、ハーフに戻そうとするフォラヤンに、両足を外側から巻きマウントをキープし、さらにヒジ! 出血するフォラヤン。

 ガードで腕を伸ばすフォラヤン。脇を開けさせた青木は、手前の足ではなく奥の右足を抱えながら壁側に身体を倒して、さらに壁から横のマットにズラして腕十字へ! タップを奪った。

 試合後、フォラヤンは「MMAは何でも起こる。彼は蛇のようにとてもタイトだった。やってきたことを出せなかった。おめでとうシンヤ」とコメント。

 続けて、4連勝を決めた青木は、「相手が変わって、フォラヤンありがとう。同じくらいの歳で、もう1回チャンスがあればやりましょう。あなたに5年前に負けていろいろと苦しいことがあったけど、皆のおかげで僕もここまでやってきました。また一緒に頑張りましょう」とフォラヤンに対して返答。

 そして、インタビュアーのミッチ・チルソンから戦いたい相手を問われ、「2人います。1人はセージ・ノースカット、必ずやりましょう。そして、いま日本の放送席にいる秋山、秋山! 適当なことやってんじゃねえよ、試合で穴空けたこと分かってんだろ? 次はお前だ、首洗って待っとけ」と、試合が飛んだノースカットと、ここ数年試合の話が上がる秋山との戦いを望んだ。

 そして、最後に「一言だけ、ありがとう。それだけです」と語り、ケージを降りた。

 放送席の秋山は、「絶対言ってくると思っていた。普段は『秋山さん』て言うのに、呼び捨てですよ?」と苦笑しながらも、青木の対戦要求について、「青木選手は自分を引っ張って救ってくれている。ありがたい。憧れの選手ですし、いろんな人の協力があってどういう形か分からないけど、いいパフォーマンスになると思っています。実現できることを願っています」と返答した。

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