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【ONE】青木真也がフォラヤンに1R一本勝ちで秋山に対戦呼びかけ! デ・リダーがンサンとの再戦制し二階級制覇、レユンがアルバレスからダウン奪い判定勝ち

2021/04/29 09:04
【ONE】青木真也がフォラヤンに1R一本勝ちで秋山に対戦呼びかけ! デ・リダーがンサンとの再戦制し二階級制覇、レユンがアルバレスからダウン奪い判定勝ち

(C)ONE Championship

 2021年4月29日(木・祝)朝9時30分からシンガポール・インドアスタジアムにて「ONE on TNT 4」が開催された。

 第3試合のライト級で、エドゥアルド・フォラヤンと3度目の対戦に臨んだ青木真也は、フォラヤンに1R 腕十字で一本勝ち。フォラヤンに「もう一度やろうね」と伝えて握手し、試合後、「 彼に負けてからの僕の人生にいろんなことがあって、それは彼も同じだろうし、また一緒に頑張って、どこかで交わろうよって気持ちです。ありがとう」と語った。

▼第6試合 ONE世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R
×アウンラ・ンサン(米国/ミャンマー)王者 101.35kg
[判定0-3]

○ライニアー・デ・リダー(オランダ)挑戦者(※ミドル級王者)96.85kg
※デ・リダーが新王者に。二階級制覇

 2020年10月以来の再戦。前回はミドル級王座を賭けて両者が対戦し、二階級王者のンサンが1Rにデ・リダーのリアネイキドチョークで一本負け。ミドル級王座から陥落している。

 今回はヴィタリー・ビグダッシュが欠場のため、6日前の緊急オファーを受けた無敗のデ・リダーが、ンサンの虎の子のベルト、ライトヘビー級王座に挑戦する。

 ンサンは、2017年6月のビタリー・ビグダッシュとの再戦で判定勝利し、ミドル級世界王座を獲得。さらに、2018年2月にアレクサンドル・マチャドを1R TKOに下し、ライトヘビー級王座も獲得、二階級同時王者となった。2019年10月の日本大会では、ブランドン・ヴェラに2R TKO勝ちでライトヘビー級王座防衛に成功。ONE7連勝をマークしていた。うち2018年6月と2019年3月大会では、日本の長谷川賢をいずれもTKOに下している。

 階級を変えた今回の再戦で雪辱を晴らすことが出来るか。

 対するデ・リダーは、5歳から始めた柔道の投げを武器に、柔術でも黒帯の寝技、そして193cmの長身を活かした打撃を誇る。13勝無敗でONEでは4連勝中。

 2019年1月にロン・ファンをダースチョーク、6月にジルベルト・ガルバオをグラウンドヒザで下し、2020年2月には、5度のブラジリアン柔術世界王者に輝くレアンドロ・アタイジを判定で下し、王座挑戦の機会を獲得すると、前戦でンサンを予告通りのリアネイキドチョークで一本勝ち。ライトヘビー級のベルトを巻いた。再戦で初防衛なるか。

 1R、先にダブルレッグテイクダウンはデ・リダー。すぐにバックテイクから引き込み、スクランブルするンサンにハーフで上に。さらにマウントへ。

 背中を見せるンサンにリアネイキドチョーク狙いで足を4の字に巻くデ・リダー。背後からパウンドし、右腕を首下に巻こうとするが、右首をガードするンサン。ならばと左腕でフェイスロック気味に極めを狙い、マウントから肩固め狙い。ここも凌いだンサン。

 亀になるンサンにバックマウントのデリダーを前方に落としたウサンは、スタンドから下のデリダーに蹴り。ガードの中に入っていくとデリダーは腕十字狙いも、外すンサンは立ち上がり蹴りでゴング。

 2R、シングルレッグのデリダーは金網に詰めてダブルレッグに移行しテイクダウン。ンサンの立ち際にバックテイクし、中腰のンサンに右足をかけにいく。正対し引きはがすンサンに、なおもシングルレッグテイクダウンはデリダー! 小手に巻いて立つンサンに小外がけテイクダウンはデリダー! 背中を着かせる。

 マウントを奪うデリダー。しかしンサンはケージウォークで後転し亀から立ち上がりに成功。シングルレッグかrバックテイク狙い、さらに小外で引き込みテイクダウンはデリダー! シングルバックから正対し、レッグドラッグ、サイドを奪うデリダーがヒザ蹴りを突く。

 3R、サウスポー構えになり、オーソのンサンの左前足にシングルレッグテイクダウンはデリダー。バックテイクから引き込み、ボディトライアングルに足を4の字に組むデリダー。ブリッジするンサンの立ち際にダースチョークを狙うデリダー! ケージ背に中腰で耐えるンサンは首を抜き立ち上がり。しかし、そこにデリダーは休まずダブルレッグに入る。片ヒザを立てるンサンが立ち上がりゴング。

 チャンピオンシップラウンドへ。この4Rもすぐにテイクダウンはデリダー! 荒い息遣いのなか、マウントを奪うデリダーに亀で立ち上がるンサン。その背中に乗るデリダーはバックマウントへ。

 シングルバックのときに腰をずらし上体を立てて正対を狙うンサンだが、4の字ロックに戻し、際でマウント奪うデリダー。金網を蹴って体を入れ替えようとするンサンだが、デリダーはマウントをキープし、細かいパウンド。拍子木に上体を立てて強いパウンドを放ち、ンサンはガードを固めてゴング。

 5R、さきに詰めてシングルレッグ、金網に詰めて右で差して大内刈テイクダウンはデリダー! ハーフガードのンサンをパスガードし、またもマウントへ。ブリッジから後転しついにリバーサルしたンサン!

 クローズドガードの中に入れるデリダーは下から抱きつき大きな打撃を打たせない。細かい鉄槌のンサンにオーバーフックし、腕十字を狙うデリダー。ンサンが上から細かく鉄槌を打ち、ゴング。ンサンは勢いよく両手を挙げたが……。

 判定は3-0で王者デリダーが勝利。ミドル級に続き、ライトヘビー級の再戦でもンサンを制したデリダーは、これで二階級制覇。4月23日の緊急オファーを受けて、王座戦で勝利し、戦績を14戦無敗としたデリダーは、ヘビー級王者のブランドン・ヴェラに対戦を呼び掛けた。

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