▼【創世のタイガpresents】ダブルメインイベント第1試合(第6試合)REBELS-REDスーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
×老沼隆斗(STRUGGLE/王者)
[判定0-3] ※47-50,48-50×2
○白幡裕星(橋本道場/MuayThaiOpenスーパーフライ級王者/挑戦者)
※白幡が新王者に。
老沼は空手仕込みの多彩な蹴り技で2018年6月に総当たりリーグ戦で優勝して王座に就き、REBELS軽量級のエースとして君臨。これまで2度の王座防衛に成功している。9月の『KNOCK OUT』ではNJKFバンタム級2位・清志を上段後ろ回し蹴りでKO、12月のREBELSでは延長戦の末に心直から勝利をもぎ取った。戦績は16勝(6KO)3敗1分。
白幡はアマチュアで多数の経験を積み、2018年10月にプロデビュー。2019年12月1日にはMuayThaiOpenスーパーフライ級王座決定戦に臨み、判定勝ちで見事王座に就いた。2020年2月のREBELSでは老沼との王者対決を行い、延長戦にもつれ込む接戦の末に惜敗。8月大会では老沼に挑戦経験のある濱田巧、12月大会では元REBELS-MUAYTHAIフライ級&スーパーフライ級王者・松崎公則を破り、老沼とのタイトルマッチでの再戦に漕ぎ着けた。
1R、オーソドックス構えの老沼。サウスポー構えの白幡。静かな立ち上がり。老沼の右ハイをかわす白幡。右ハイをブロックし、左ハイを返す。スピーディーな左ハイを打つ白幡。さらに左ミドルも。老沼は右ミドルで牽制。さらに踏み込んでの右ハイ。白幡は左ミドルを当てて右ジャブで前に。左の蹴りには右ミドルを返し、老沼は近づくとボディロックからこかしてゴング。
2R、サウスポー構えから右ローを当てる白幡。老沼も右ミドルを返す。白幡は左ボディストレート! さらに左の蹴りを上下に。老沼も慎重に右ミドルを打つ。左のパンチを上のフェイントでボディに打つ白幡! 組んで右で差して投げも見せる。伸びる右ハイをアゴにかすめさせる老沼。組むヒザでゴング。
3R、詰めて投げは白幡。白幡の右に老沼は下がりながらも右ミドル! 組みヒザにそり投げを見せる白幡だが、バランスよく押し倒す老沼。左ボディフック、右ストレートは白幡。さらに蹴り足をつかんでこかしも。老沼の左ハイを肩口で受けてスラムする白幡。さらに左ボディストレート! 左ミドルも。老沼の右ミドルも当たるが、蹴り足を抱える白幡がこかし。さらに跳びヒザも見せる。
4R、左の蹴りから組みヒザこかしは白幡。さらにともに首相撲ヒザにはブレーク。白幡は組んでは小外で老沼をこかす。老沼の右の蹴りに左を蹴り返す白幡。右ヒジで飛び込む老沼に組みで優位に立つ白幡。右を打って首相撲ヒザを突く。左ミドルと蹴りの動きが近い白幡は左ボディストレート! 腹を効かされたか老沼は下がる場面が増える。
5R、右の蹴りから入る老沼。さらに右から後ろ廻し蹴り! ブロックする白幡は右のテンカオ。左ミドルの老沼の蹴り足をつかんでこかす白幡。組んで引手をつかむ白幡。右ミドルを当てる老沼。しかし掴んだ白幡はこかし。右ストレートを打つ老沼。首相撲ヒザの両者。老沼は右の蹴りも白幡はカウンターの左ストレート! 最後に左の蹴りで詰めるのは白幡! 迎え撃つ老沼に組んでゴング。
判定は3-0(50-47,50-48×2)で近い距離を制した18歳の白幡が見事、王座戴冠した。
進学せず、キックボクシングに“就職”し、リヴェンジを果たし、悲願のベルトを巻いた白幡は、リング上で「ちょうど1年前に延長判定で敗れて……そっからずっと悔しくて……道場の皆さんとキツい練習を乗り越えてきました。応援してくださった皆さんありがとうございました。僕、まだ弱くて、憧れの晴翔先輩みたいに倒せるようになりたいです。もっともっと強くなって新生KNOCKOUTも所属団体のイノベーションも引っ張っていけるように頑張りますので、こらからも応援よろしくお願いします」と涙ながらに新王者として挨拶した。