▼スペシャルエキシビションマッチ 2分2R
-山口元気(山木ジム/元MA日本キックボクシング連盟フライ級&フェザー級王者)
[判定無し]
-皇治(TEAM ONE/ISKA世界ライト級王者)
山口は1970年4月生まれの50歳。現役時代はMA日本キックボクシング連盟フライ級&フェザー級の二階級制覇を達成した。サウスポーから繰り出すカウンターパンチとミドルキックを得意とし、ムエタイベースながら倒すスタイルで国内軽量級のトップクラスに君臨。ランバーM16と激闘を繰り広げたこともある。身長は165cm。
2000年にMA日本キックで行われた軽量級最強決定トーナメントの『COMBAT2000』で一度試合から離れたが、2004年11月に『IKUSA』で復活。ティージクン・ヨシダからダウンを奪って判定勝利し、これが最後の試合となった。戦績は24勝15敗2分。現在はKNOCK OUTとREBELSの運営会社Def Fellowの代表を務める。
その相手を務める皇治は、無類のタフネスと歯に衣着せぬ言動で2019年まで新生K-1の中心選手として活躍。4歳から空手、日本拳法を中学時まで取組み、空手では魚本流で全国1位、日本拳法では全国2位になっている。2018年12月にはK-1で武尊と壮絶な殴り合いを繰り広げた。2020年7月、RIZIN参戦を表明して9月に那須川天心と対戦したが判定負け。大晦日にはRIZINスタンディングバウト特別ルールで五味隆典に判定で敗れている。
宮田プロデューサーによるコールの中、レフェリーのウィラサクレック会長がチェック。中央に出て右足を踏む山口。ウィラサクレック会長の「ジャッジ!」の声に「ジャッジいないから」と突っ込む山口は、レガースを付けた左足で往年の強い左ミドル!
皇治の右ストレート、右ハイでコーナーでダウンする山口だが、なぜかウィラサクレック会長は「ノーダウン」。苦笑する山口だが、立ち上がり左ミドルを当てる。
左ミドルに対し右ミドルを蹴り返す皇治。なぜか「元気コール」を観客にうながすレフェリー。胸を突き出す皇治に、最後は互いにミドルの打ち合いでゴング。両者はハグをかわした。
リング上で皇治は「日本のスーパースターの皇治です。いつもふざけてますけど、地方で僕もメシを食えない状態で、ファイトマネーもクソ安く、地方でイキっているクソがきを当時、山口代表が使ってくださって、いい結果は出せなかったですけど、東京に名前が広がり、そこでいっちょ前にリングアナウンサーをしている宮ちゃん(宮田充)にK-1に拾ってもらい、名前を売らせてもらいました。なのでREBELSがあったからいまの自分があります。ほんとうに山口代表、REBELSのファンの皆様、ありがとうございました」と感謝の言葉。
続けて、「自分は何ひとつ満足していないんで、RIZINで那須川天ちゃんと五味選手に負けて素直に悔しいので、ちん〇こついて生まれてきたんで、必ず今年は仕返しして、自分の階級で証明して、大晦日にまた面白い試合が出来たらなと思い、いまウィラサクレック会長に鍛えてもらっています。今年は漢を見せるので、また応援よろしくお願いします。また格闘技を、俺のことは嫌いでいいので、また格闘技を応援してください。4月はコロナの影響で大会があるか分かりませんが、4月と5月、RIZINで復活しますので、応援よろしくお願いします」と挨拶。最後にRIZINのグローブを会場の男の子と女の子にプレゼントした。
最後にリング上の山口代表に、奥方と息子さんから花束が贈られると、山口代表は「きょうは最後までご来場いただき、ありがとうございます。いつも支えてくださるファンの皆さんのおかげです。10年間ありがとうございました。これまで、僕一人では考えられないことを宮田(充)さんが考えてくれて、REBELSからKNOCKOUTで、この10年間、蓄えてきたことが今年、一気に開花すると思います。期待しています。寂しい気持ちはありません。宮田さんが引っ張るKNOCKOUTがファンの皆さんが楽しんでいただけるように、僕も今後も頑張っていきたいと思います」と挨拶。最後に正式に引退の10カウントゴングをREBELSのリング上で聞いた。