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【RISE】直樹が2度のダウンを奪い新王者に、山田洸誓は初防衛成功で北野克樹にリベンジ宣言

2021/01/30 22:01
【RISE】直樹が2度のダウンを奪い新王者に、山田洸誓は初防衛成功で北野克樹にリベンジ宣言

伝統派空手仕込みの中足で蹴る前蹴りを突き刺す直樹

「RISE 145」
2021年1月30日(土)東京・後楽園ホール

▼メインイベント(第8試合)第7代ライト級(-63kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R
×秀樹(新宿レフティージム/同級1位、K-1 REVOLUTION FINAL -65㎏級世界王者)
判定3-0 48-46×2、48-45
〇直樹(BRING IT ONパラエストラAKK/同級2位、RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント準優勝)
※直樹が第7代王座に就く。


 秀樹はフィジカルの強さを活かしたパワフルな打撃でRISEライト級のトップクラスに君臨。2019年2月には白鳥大珠と第5代ライト級王座決定戦を争っている(白鳥がTKO勝ち)。また、『KNOCK OUT』のスーパーライト級トーナメントでも準優勝を果たした。今年1月、原口健飛と白鳥が返上したRISEライト級王座決定戦を争ったが、1R2分23秒、KO負けを喫して悲願だった王座獲得ならず。原口が優勝した10月の「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」ではリザーブマッチで北井智大から判定勝利している。


 現在2連勝中で、これでなんと3年連続で年始の試合がライト級王座決定戦となった。今度こそ悲願であるベルトを巻きたいところだ。


 直樹は伝統派空手出身で、2015年RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級で優勝後、独特の間合い操作と当て感の良さでRISEライト級の上位選手として長く活躍。タイトル挑戦まであと一歩まで迫ったり、RISEのメインイベントも務めたりと主力選手の一人だ。2019年11月にはムエタイ大会『スックワンキントーン』でスーパーライト級王座決定戦に勝利し、プロ初戴冠を果たした。「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」では準決勝で優勝候補の白鳥大珠を1R1分30秒、ヒザ蹴りによるTKOで破る番狂わせを演じ、決勝では原口にKOで敗れるもインパクトを残した。


 最近ではABEMAのRISE中継における的確な解説が好評で、「毎回解説をお願いします」とまで言われている直樹だが、ついに辿り着いたタイトルマッチでファイターとしても高評価を得たいところだ。


 1R、距離は遠め。サウスポーの秀樹は右ローと左インローを蹴り、直樹はじりじりと間合いを詰めようとするが右インローを蹴るくらい。しかし残り数秒、いきなり飛び込んだ直樹が右ストレートをヒットさせてダウンを奪った。秀樹は右手を伸ばして防ごうとしたが、予想よりも直樹のパンチが伸びたか。


 2R、左ミドルを蹴る秀樹だが右ストレート、左フックは空を切る。逆に直樹はジャブ、右ストレートをヒットさせる。秀樹はバックハンドブローも繰り出すが、これも直樹に読まれて空振り。距離はいまだ直樹が支配。


 3Rは直樹が前に出てくる。これに秀樹は左ミドルを多く蹴り、左ストレートも繰り出す。直樹も細かくパンチを当てにいき、右前蹴りを突き刺すが、パンチの被弾が増えた印象。


 4R、前に出る秀樹だがなかなかパンチを当てることが出来ない。逆に直樹はジャブ、前蹴り、右ストレートを単発ながら当てていく。そしてまたもラウンド終了間際、秀樹が片足を上げながら近づこうとしたところで直樹が右ストレート。秀樹は2度目のダウンを喫する。


 5Rは秀樹が前に出て攻め続ける。左の蹴りは当たるが、パンチがなかなか直樹を捉えることができない。直樹はジャブを突いて逃げ切り体勢。秀樹はワンツーから飛びヒザで勝負を懸けたが不発。試合終了直前、直樹は手を上げて応援団にアピールする余裕を見せて試合を終えた。


 秀樹の追撃及ばず、2度のダウンを奪った直樹が判定3-0で勝利した。


 直樹はマイクを持つと「これでRISE王者になったんですけれど、ご存じの通り原口君にKOされています。なので胸を張って王者とは言えないんですが、原口君は2月に世界最強の相手と試合が極まっています。もちろん勝ってくれると思います。僕もRISEの仮王者として勝ち続けていくので、本物の王者である原口選手との試合がもう一回見たいと言われるようになるまで頑張ります」と、実績を積み上げて原口健飛とのリベンジマッチを実現させたいと語った。


 そして「僕はそんなにベルトにこだわってなかったんですが、このベルトを宇宙一欲しいと言っていた人がいるのでベルトを巻かせてあげていいですか? お待たせしました」と、セコンドの会長をリングに上げてベルトを巻き、一緒に記念撮影に収まった。

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