▼第4試合 ライト級(-63kg) 3分3R延長1R
〇北井智大(チームドラゴン/同級3位)
判定3-0 ※29-26×3
×小川 翔(OISHI GYM/同級4位、WBCムエタイ日本統一ライト級王者、ホーストカップスーパーライト級王者)
北井はチームドラゴンのニューリーダーとしてRISEで活躍。後半戦の強さを活かして勝利することが多く、パンチでの猛攻で逆転勝利を飾ってきた。RISE随一の激闘派として知られるが、2019年2月に各団体で暴れまわる山口裕人を初回KO、9月にKNOCK OUTで活躍した水落洋祐を初回KO、2020年1月にはNKBライト級王者・高橋一眞を2RでKO、8月にはKNOCK OUTで活躍したマサ佐藤も判定で破るなど“RISEの門番”としての一面も持つ。前回は11月大会で吉沼大樹にダウンを奪われながらも最終Rにダウンを奪い返して逆転勝利。
小川はWBCムエタイ日本ライト級王座、HOOST CUP日本スーパーライト級王座、蹴拳ムエタイスーパーライト級王座、REBELS-MUAYTHAIライト級王座など数々のタイトルを獲得。これまで木村ミノル、麻原将平、高橋幸光など名立たるトップファイターに勝利してきたテクニシャン。小学生で極真世界王者に輝くなど空手のバックボーンに裏打ちされた下段蹴り(ローキック)の強さには定評があり、高い防御力とタフネスに優れている。RISEには今年8月の白鳥大珠戦(延長Rで判定負け)以来の参戦となった。
1R、ローを蹴り合う両者だが、小川はしっかりとスネブロック。北井はワンツーで打ち合いに行くと小川も応じて至近距離での打ち合いに。北井はアッパーを交えてのショートを連打し、驚異のタフネスを誇る小川から左フックでダウンを奪う。さらに至近距離での打ち合いの中、左フックでダウンを追加する北井。
しかし2R、小川は右ローと右カーフキックを使い分け、左インローも。前足を狙い撃ちにされた北井は下がり、明らかにダメージを感じさせる。それでも打ち合いになると足を止めて応じ、スリリングな打ち合いが展開される。
3R、小川はロー&カーフを蹴りながら、至近距離でもハイとヒザを蹴る。フックとアッパーの連打でロープに釘付けとなり棒立ちとなった北井だが、小川のバッティングでブレイクになると猛然と反撃を開始。両者のフック&アッパーが乱れ飛ぶ中、北井のアッパーがヒットし、一気にラッシュをかける北井。小川も打ち合って蹴りも放ち、大熱戦で試合終了。
場内が大きな拍手に包まれる中、2度のダウンを奪った北井が判定3-0で勝利した。大会終了後、伊藤隆RISE代表は「今日のベストバウト」と両選手を称えた。