キックボクシング
レポート

【RISE】直樹が2度のダウンを奪い新王者に、山田洸誓は初防衛成功で北野克樹にリベンジ宣言

2021/01/30 22:01

▼第6試合 SuperFight! フェザー級(-57.5kg) 3分3R延長1R
〇工藤政英(新宿レフティージム/第3代フェザー級王者)
判定3-0 ※30-28×3
×大田拓真(新興ムエタイジム/S1ジャパン55㎏王者、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者)


 工藤は2018年6月に王者となったが、その後はワールドクラスの相手に3連敗。復活をかけて臨んだ2019年5月19日の『RISE 132』でタリック・トッツをKOで破り連敗を脱出。7月にはスアキム・PKセンチャイムエタイジムをKO寸前まで追い詰めたタリソン・ゴメス・フェレイラをも下した。しかし、9月のONEでムエタイのトップファイターであるパンパヤック・ジットムアンノンに敗れ、2020年7月のRISEではNKBフェザー級王者・高橋亮と延長戦の末にドロー。コロナの影響があったとはいえ1年以上勝ち星から遠ざかっており、そろそろ勝利したいところ。


 対する大田は2019年5戦全勝、S1ジャパントーナメントも制すなど飛躍の年となったが、今年は2月大会でバンラングーン・オーユッタチャイに判定負けして黒星スタート。しかし、9月にWBCムエタイ王座の防衛に成功した。その試合ではサウスポーに構えての左ミドルで勝利、「両利きを目指す」としている。


 1R、工藤は得意のボディ、ジャブ、ローをフル回転させて順調に攻めていく。特にボディが大きな音を立てて決まり、サウスポーの大田はボディを打ってくるところへ左右のフック。


 2R、工藤は右ミドルと右フックも織り交ぜて、ジャブ、ロー、ボディを打ち込んでいく。大田も蹴りを返して左右フックでの打ち合いを望むが、工藤は乗らずにミドルを蹴る。


 3R、大田も右ミドルや左右フックを打つが、工藤の回転力が優る。パンチの回転に加えて、ヒザやミドルへしっかりつないでいく。単発に終わりがちな大田に比べて手数もヒット数も多かった工藤が王者対決を制した。


 工藤はマイクを持つと「勝ったけれどしょっぱい試合になってしまいましたが、ようやく勝てました。次はもっと面白い試合を見せるのでご期待ください」と久しぶりの勝利を喜ぶ。


 ここで、前の試合で挑戦権を獲得した竹内もリングに上がり「僕はエイワスポーツジムにRISEのベルトを必ず持って返るとの思いがあり、その思いの中リングに上がっています。それとさっき門口選手と試合をして、門口選手の分まで獲ろうと思っています。門口選手の応援団の皆さん、期待してください」とアピール。


 それを受けて工藤は「まずは勝利おめでとうございます。試合はあまり見れてないけれど、少し見たらパンチが上手かったですね。打ち合いも凄くて。あと門口選手の分を背負って戦うとのことですが、僕も門口選手の分を背負って戦います、門口選手の取り合いどいう謎の形になりますが、負けない!」とジョークを交えながらタイトルは渡さないと宣言した。

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