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【PANCRASE】松本が上迫に執念の勝利! 春日井がTSUNEとの接戦制す。アキラが田村をKO、透暉鷹が半蔵下す、前田日明の弟子Ryoは判定勝ち

2020/10/25 15:10
【PANCRASE】松本が上迫に執念の勝利! 春日井がTSUNEとの接戦制す。アキラが田村をKO、透暉鷹が半蔵下す、前田日明の弟子Ryoは判定勝ち

(C)PANCRASE 71R

2020年10月25日(日)、東京・新木場スタジオコーストにて『PANCRASE 319』が有観客&ライブ配信で開催された。

▼第10試合 メインイベント ライト級 5分3R
×上迫博仁(チームクラウド/和術慧舟會HEARTS)20勝10敗2分
[判定0-3] ※28-29×3

〇松本光史(M PLATIC)19勝9敗

 上迫は当初、4月12日に粕谷優介戦が予定されていたが、その後、新型コロナウイルスの影響で7月5日大会に延期。さらに7月大会も中止で、9月27日の「PANCRASE 318」にて粕谷と対戦予定だったが、コロナ禍で粕谷が試合を辞退した為、対戦相手が空白となっていた。

 ここまで上迫は、2018年10月からPNACRASEに参戦。初戦で冨樫健一郎に3R TKO勝ちすると、2019年3月には後に王者となるサドゥロエフ・ソリホンと対戦。2R、カーフキックでTKO勝利を収めた。その後、2019年8月にRIZINに初参戦。イーブス・ランドゥーに2R TKO勝ちするも、10月のライト級GPでルイス・グスタボに1R TKO負け。12月29日の「Bellator JAPNAN」ではRIZINルールで矢地祐介と対戦し、2Rに右のダブルで先にダウンを奪いながらも、最終回に矢地の右フックからのサッカーキックで逆転KO負けを喫している。

 対する松本は、4月12日大会で、松岡嵩志(パンクラスイズム横浜)と対戦予定も、コロナ禍で8月23日大会にスライド。その8月大会では前日計量も済ませていたが、大会当日に出場選手に新型コロナウイルスの陽性反応が確認され、開場10分前に大会が中止となっていた。

 ここまで松本は、2015年4月の修斗環太平洋ウェルター級(-70.3kg)チャンピオンシップで大尊伸光に判定勝ちし第8代環太平洋王座を獲得。2016年4月には、修斗世界ウェルター級王座決定戦で川名雄生に一本勝ちし、第12代王者となった。2016年9月にエフレイン・エスクデロに判定負けも、以降、大尊伸光、星野大介、岡野裕城相手に3連勝。2018年5月の「RIZIN.10」ではダロン・クルックシャンクの左ハイにKO負けを喫したが、2019年3月の小谷直之戦では年間ベストバウト級の激闘を繰り広げ、4R KO勝利。ライト級王座2度目の防衛に成功している。前戦は2019年10月の「ONE Championship」での修斗vs.PANCRASEの対抗戦で、久米鷹介(ALIVE)と対戦し、判定3-0で敗れているため「もう1回、PANCRASEで戦って、久米鷹介とやってみたい」と再戦を希望している。

 PANCRASEライト級戦線では、当初2月にサドゥロエフ・ソリホン(※怪我で欠場。王座返上)が持つ暫定王座に挑戦予定だった同級3位の雑賀ヤン坊達也(総合格闘技道場DOBUITA)と、同級2位の林源平(和術慧舟會IggyHandsGym)が、3月8日の「PANCRASE 313」でライト級暫定キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ(5分5R)として対戦。雑賀が暫定王者に就いている。

 また、正規王者の久米鷹介が2019年10月のONE Championshipで松本光史に判定勝ち後、2020年9月27日の「RIZIN.24」では北岡悟にも判定勝ち。久米陣営はPANCRASEでの防衛戦も望んでいる。そして、カードが消滅した松岡嵩志にはどんな相手が用意されるのか。それらの動向もにらみながら、上迫と松本はライト級の上位戦線サバイバルマッチに臨む。

 1R、開始早々に右を当てた上迫、右ロー、右のオーバーハンドを狙う松本。上迫のアッパーにダブルレッグを合わせるも深追いせず。足を使って出入りし、松本の頭の傾きに左の蹴りを狙う上迫は、左カーフキック! アウトキックボクシングの上迫。松本は右ミドル、ジャブを当て、上迫は右目尻から出血する。3者上迫のラウンドに。

 2R、互いにジャブ&ロー、走り込んでの蹴り、カーフキックを当てる上迫に、松本も右ローを当てて上迫の足を流すと、ダブルレッグ、あるいは右ボディストレートの動きから右オーバーハンドを打つ。さらに松本は上迫の蹴り足を掴んで崩すも抑え込まず、金網に押し込んで、近い距離で右フックを振る。3者松本のラウンドに。これでポイントはイーブンに。

 勝負の最終3R、左ジャブをヒットさせる松本。さらに右ローで上迫を追う。回る上迫は跳びヒザを狙うがそこで畳みかけず離れる。松本は右オーバーハンド、さらにダブルレッグからハイクラッチでのテイクダウン狙いの組みを織り混ぜる。切る上迫は右を当てて、松本の動きを一瞬止めるが、すぐに松本はクリンチからテイクダウン狙い。

 判定3-0(29-28×3)でPANCRASE初戦を勝利した松本は、「修斗のベルトを捨てて、キングのベルトを獲りにきました。今後、よろしくお願いします。(来た目的は?)えーと『待ってろ』と(笑)。3回延びたのに、オファーをいただき、PANCRASEに感謝します」と挨拶した。

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