▼バンタム級 5分3R
○メラブ・デヴァリシビリ(ジョージア)136lbs/61.69kg
[判定3-0] ※30-27×3
×ジョン・ドッドソン(米国)136lbs/61.69kg
12位のドッドソンはフライ級からバンタム転向後4勝4敗、15位の“テイクダウン・マシーン”デヴァリシビリはUFC4勝2敗で現在4連勝中。
1R、サウスポー構えのドッドソン。オーソドックス構えのデヴァリシビリは距離を詰めてダブルレッグテイクダウンもすぐ立つドッドソン。スタンドバックのデヴァリシビリはヒザを突く。
2R、アンクルピックを狙うデヴァリシビリ。金網まで詰めて尻下でクラッチし、リフトしてテイクダウンも、ドッドソンもすぐに立ち上がった。バックフィストで近づくデヴァリシビリ。さらに右で差して押し込むと左でヒジも突き、尻下でクラッチしテイクダウン。しかし抑え込むことなくドッドソンの立ち上がりを許す。
常に前後にステップを踏むデヴァリシビリ。外側の右に回るドッドソンも左右の連打で前に出るが、2R終了間際にダブルレッグテイクダウンはデヴァリシビリ。
3R、声を挙げて気合を入れるデヴァリシビリ。ドッドソンは後ろ手の左で牽制するが、デヴァリシビリは構わずワンツーで距離を潰すとヒザを触りに行く。またも金網際でクラッチしリフトテイクダウンするデヴァリシビリ。抑え込みに固執せず、逃がして再びスタンドに。右フックをヒットさせる。
胸を弾ませてステップを踏むデヴァリシビリはスタミナが切れない。右を振り、右で差して押し込むと右肩で押し上げてバックテイク狙い、さらに左手をヒザに持っていきダブルレッグも狙う。ブザーに雄たけびをあげるとドッドソンも両手を挙げるが疲労は隠せない。
判定は3-0でテイクダウンを続けたデヴァリシビリが勝利。師匠マット・セラから祝福を受けた。
5連勝を決めたデヴァリシビリは、お決まりのアフロヘアのかつらをかぶり、「僕のキャリアにとって最高の試合だった。疲れてもいない。とても厳しい練習をしてきた。セラロンゴチームのみんながサポートしてくれた。これからだ。今後はこれ(MMA)一本に絞っていきたい」と、プロファイターとは別の仕事を辞めてフルタイムファイターになることを宣言した。
その上で、「もっと試合をして稼ぎたい。もともと何者でもない僕がハングリーにのし上がったんだ。チャンスが欲しい。ショーン・オマリーが勝ったらやりたい」と、上位陣との試合を希望した。
THE MACHINE! 🤖@MerabDvalishvil continues to dominate w/ a 30-27 scorecard! #UFC252 pic.twitter.com/5EZcxnEEQO
— UFC (@ufc) August 16, 2020
また、試合後の公式のコメントでデヴァリシビリは、「僕はみんなをすごくリスペクトしている。(今後の対戦相手の)具体的な名前は出したくない。UFCが望む相手ならどんな選手とも喜んで対戦するよ」とあらためて、誰とでも戦う用意があることを語った。
さらにセラロンゴファイトチームについて「僕はチームとともにある。そうするのが今の僕たちの祝い方だ。特に今回(ラスベガスAPEXでの隔離生活)はニューヨークやチームのみんなと一緒にいることができなかった。今夜は僕たちチームのみんなで食事に行くよ。俺たちはいつもハッピーなんだ。ポジティブでいいエネルギーがある」と、チームの絆を語った。
これでUFC5連勝。最後にデヴァリシビリは「拠点のニューヨークのみんなやチームメイト全員、友達、祖国ジョージアのみんな、全員が喜んでくれている。僕にとって本当に大きな勝利だし、このエネルギーを感じている。(母国でも)たくさんの人々や子供たちが、僕に憧れてUFCを夢見ている。努力すれば僕のようになれるという手本を見せることができて幸せだ。僕はまだ始まったばかりで、もっとたくさんのことができるよ」と、さらなる飛躍を誓っている。