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【UFC】3度目対戦はミオシッチがコーミエーに5R判定勝利で王座防衛。注目のオマリーは負傷でヴェラにTKO負け=『UFC252』

2020/08/16 00:08

▼バンタム級 5分3R
○マルロン・ヴェラ(エクアドル)136lbs/61.69kg
[1R 4分40秒 TKO] ※パウンド
×ショーン・オマリー(米国)136lbs/61.69kg

 コ・メインイベントでは、ダナ・ホワイト・コンテンダー・シリーズ(DWCTS)出身で、MMA12戦無敗で現在バンタム級14位にランクされる新星ショーン・オマリー(米国)が登場。前日計量ではオマリーが136ポンド(61.69kg) で、マルロン・ヴェラが136ポンド(61.69kg)でパスしている。

 オマリーは、2019年12月の「QUINTET Ultra」でグラップリングルールながら、五味隆典をハイエルボーのギロチンチョークで極めた選手。2020年はUFCで3月にホセ・キニョネスに、6月にエディ・ワインランドにいずれもKO・TKO勝ちしており、MMAでは無敗記録を更新中だ。

 対するマーロン・“チト”・ヴェラ(エウアドル)は、中国の新鋭ソン・ヤードンに敗れるまでKOとサブミッションでUFC5戦勝中(MMA17勝6敗1分)だった10年選手。プロ5年目のオマリーにとって、これまでのMMAキャリア中、最も厳しい試練に挑むことになる。

 1R、オーソドックス構えのヴェラに、左右スイッチするオマリー。ヴェラもサウスポー構えを見せる。ともにオーソドックス構えになるとサイドキックはオマリー。さらに右ロー、右ミドル、さらに左ミドルを当てる。

 サウスポー構えになるヴェラ。オマリーは右ジャブのダブルからサウスポー構えに。左ローはヴェラ。前足を入れ替えるオマリーはサウスポー構えに。詰めるヴェラは左ハイをガード上に当てる。

 詰めて右サイドキックはヴェラも避けるオマリーあえてケージを背にサークリング。右に回るとヴェラが左ミドルで止める。

 サウスポー構えから踏み込む際に、前足で空足を踏み足首を痛めた様子のオマリー。いきなりの右ストレートを振り跳び込んで前に出るが、ヴェラが右で迎撃し、押し返しにバランスを崩したオマリーが下に。ヴェラはインサイドガードから左パウンド、さらに左ヒジ! 鉄槌! 効かされたオマリーは動けず。レフェリーが間に入った。

 右足首を押さえるオマリー。コール時に片足をひきずり歩けず、最後はキャスターつきの担架に乗せられてオクタゴンを後にした。

 オッズ的には番狂わせを起こしたヴェラは、ジョー・ローガンのインタビューで、「相手がビッグネームであるとかは関係ない。僕がやれば勝てるんだ。(アンダードッグだったが?)構わない。みんなの意見は気にしない。僕はタフだし、コーナーを信じている。そして3人の子供たちのために戦う。それは僕の使命さ。(オマリーが)足を痛めたことは分かったよ。もう蹴りは出来ないなって。でも誰だって足を痛める。チャンスがあれば仕留めようと思ったよ。底辺からここまで這いあがった。これからが楽しみだ。またジムに戻ってトレーニングするよ」と語った。

 また、バックステージの公式コメントでは、「彼は僕との激闘を待っていたみたいだ。(エディ)ワインランドやメキシコのヤツ(ホセ・キノネス)がそうしたみたいに。でも、それは僕の戦い方じゃない。右の強打を押し込むなんて、そんなの安っぽいだろ。ちゃんとしたコーチを見つけて、しっかり取り組めば、テクニックは自ずと高いレベルになる。僕は個人的にハイレベルな黒帯を目指しているし、ハイレベルなレスラーにもハイレベルなストライカーにもなりたい」と、テクニカルに試合を戦ったことを振り返った。

 さらに、試合前の下馬評についても、「ジョー・ローガンがいいアドバイスをくれたよ。(SNSの)コメントは読むな、否定的なものは目にするなって。僕は自分のポジティブな部分を感じたいし、家族や友達、誰が本物のファンかも分かっているし、誰が本当にちゃんと分かってくれているかも分かっている。誰かとやり合うほど暇じゃない。そういうヤツらは何もないのさ。答えてしまえば向こうの勝ち。無視しておけば人生ではこっちの勝ちだ」と意に介さなかったことを明かした。

 ソン・ヤードン戦の判定負けから、再起を果たしたヴェラは最後に、「試合前にも言ったことだけど、もう一度言おう。僕はいいスピリットを持っているし、自分のため、家族のため、母国のために必死に頑張るタイプだ。僕のような取り組み方をすれば、きっと夢は叶う」と、大一番に勝利した思いを語っている。

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