▼第3試合 THINKS INTERNATIONAL Presents 修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝 5分3R
〇杉本 恵(AACC)※インフィニティリーグ2019王者
[2R 3分32秒 リアネイキドチョーク]
×中村未来(マルスジム)
韓国のイ・イェジが、新型コロナウィルスの影響により日本への入国制限等を受け欠場。かわって札幌マルスジム所属の中村未来が出場し、AACCの杉本恵と修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝を争う。
杉本は、全日本学生選手権2位など圧巻のレスリングテクニックでインフィニティリーグ全勝優勝。ストライキング寄りの中村にとっては苦手なタイプのファイターだろう。同日のトーナメント準決勝で黒部三奈と戦う杉本と同門の大島沙緒里(講道館杯ベスト8)と中村は全日本選手権の決勝で当たっており、大島が判定勝利。杉本にとってはその攻略法は既にインプット済みと見られる。
イェジの代打として急遽エントリーする事になった中村未来はアマチュア修斗全日本選手権準優勝の肩書を引っ提げて2月のニューピアホール大会でプロ修斗デビュー。AbemaTV「格闘代理戦争」に出場していた梅原拓未(GRABAKA)と対戦し、得意の打撃で圧倒し、デビュー戦を華々しい勝利で飾っている。この一戦の内容からトーナメントへのエントリーが決定した。
ここで組み技系の選手への対応をいかに見せるか。距離を詰める杉本と距離を取りたい中村。緊張感溢れる制空権争いに注目だ。勝てばいよいよ初代女王の頂きが見えてくる。
1R、サウスポー構えの中村にオーソドックス構えの杉本。ファーストタッチでいきなりダブルレッグへ入る杉本。右で差し上げて左と組みネルソンでクラッチし凌ぐ中村。
シングルレッグから再びダブルレッグに入る杉本。金網背に中村は鉄槌も落としテイクダウンされない。ブレーク2度まで凌ぐ中村。右の蹴りで攻める中村。詰める杉本に中村はニンジャチョークへ! 頭を抜く杉本。右ローを打つ中村はスイッチ。さらに左右を振るが強引に詰める杉本。
2R、右ローを突く中村だが、杉本は詰めてクラッチ、中央に向けてダブルレッグテイクダウン! 手首をつかみ足を効かす中村に背中をつかす杉本。中村は下からコムロック狙いから外ヒールフックへ。ヒザを抜いて回って外す杉本。インサイドに入っていく。パスガードから中村の立ち際にバックに回る杉本はリアネイキドチョークへ。前転して落とそうとした中村だが、がっちり首もとに入ってタップした。
前半は杉本のテイクダウンを防ぐなど健闘した中村だが、2Rのダブルレッグから劣勢に。最後は杉本がきっちりチョークを極めた。杉本は決勝進出。
一本 2R 3分32秒 ※リアネイキドチョーク
※勝利した杉本がトーナメント決勝戦に進出。
[レフェリー]片岡誠人
[サブレフェリー]
田澤康宏 1R 10-9
長瀬達郎 1R 10-9
豊永 稔 1R 10-9