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レポート

【修斗】岡田遼が“投神”倉本を完封KOで暫定世界&環太平洋の二冠達成! 女子初代王座決勝は黒部vs杉本に

2020/05/31 08:05

▼第1試合 ライト級 5分2R
〇西川大和(西川道場)
[判定3-0] ※20-18×3
×木下タケアキ(和術慧舟會HARTS)

 西川大和(西川道場)は修斗初参戦。4月17日に開催された「Road to ONE:2nd」でキック界の重鎮、緑川創のローを受けながらも最後まで応戦し、同大会でメインを務めた青木真也が試合後に直接アドバイスをするなど、17歳ながらそのポテンシャルの高さと期待が伺える。

 産まれてすぐに「世界チャンピオンにする」と決めた父・武彦氏が1日も休む事なく鍛え上げ、小学5年生の時には『探偵ナイトスクープ』でそのあまりにも特殊過ぎるトレーニング方法が紹介されるなど、注目の選手だ。

 2019年はシュートボクシングにも参戦し、元スーパーウェルター級王者・坂本優起にも判定勝利。MMAでも国内外のプロモーションでキャリアを積んでおり実績は十分。もともと修斗ジムで練習していた父と、佐山聡、中井祐樹の系譜を持つ“野生児”は、満を持して修斗マットに上がる。

 そんな “ 17歳の二刀流”西川の前に立ちはだかるのが“押忍”木下タケアキ(和術慧舟會HARTS)だ。

 MMAにも挑戦した加藤丈博率いる武心塾出身で、少年時代に五味隆典の胸を借り、大沢ケンジのもとでMMAファイターとなった。極真世界連合(KWU)世界大会準優勝。プロデビュー前に『格闘代理戦争』で、韓国MMAの超新星ユン・チャンミンを左上段廻し蹴りで失神KOに下しており、その殺傷力は時に対戦相手を破壊してしまう程のストライカーだ。2020年1月26日の前戦では、小林孝秀を1R 1分24秒、左上段の蹴りから右ストレートでKOに下している。

 一撃で相手を仕留める打撃を持つ木下とジャンルを超越して強さを究める西川。危険な予感漂う試合になりそうだ。

 1R、父・武彦氏がセコンドの西川。「シャー」と咆哮しケージイン。対する木下は空手衣を着て入場。コーナーには大沢ケンジ代表がつくが左足にテーピングも。

 サウスポー構えの木下。オーソドックス構えの西川。右インローから入る西川。さらにダブルレッグへ。金網背に右で小手に巻く木下。しかし西川はボディロックから回してテイクダウン! サイドからすぐにマウントへ。亀になる木下にバックマウントへ。西川は腕十字に。腕を抜く木下。

 右ストレートを当てる西川。詰めるも左に木下は左を合わせに行く。さらに頭を下げたところに左を首もとに。西川はダブルレッグからシングルレッグへ。ヒザを一瞬マットに着くも立つ木下。西川のラウンドに。

 2R、左ジャブを細かく突きながら近づく西川。しかし、木下の蹴りが西川の股間に入り、中断。再開。互いに左ロー。つめる西川はダブルレッグテイクダウン! 金網背に立つ木下。その立ち際を西川は左右を振る。離れて左ハイは木下も空振り。西川はバックフィストも空振り。しかし首相撲からヒザ! さらにダブルレッグテイクダウンから、かみつきパス狙い。そこで空いたスペースで足を戻す木下に両足を束ねて尻を着かせる。木下の立ち際をバック狙う西川。離れる木下だが、しつこくついていく西川。突き放す木下は左を突くが、距離を詰める西川はみたびダブルレッグへ。尻を着く木下。立ち上がるも西川は連打をまとめゴング。判定は3-0で西川が勝利。

 互いに決定打を決めることはできず。詰めの甘さなど課題は残るも、17歳の西川が念願の舞台で組み力で競り勝った試合となった。

[レフェリー]豊永 稔
[サブレフェリー]
田澤康宏 18-20(1R 9-10/2R 9-10)
長瀬達郎 18-20(1R 9-10/2R 9-10)
片岡誠人 18-20(1R 9-10/2R 9-10)

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