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レポート

【修斗】宇野薫が3年7カ月ぶり勝利に涙。倉本一真がジャーマン連発で根津優太に勝利、黒部三奈が優勝宣言

2019/11/24 17:11

▼第3試合 THINKS INTERNATIONAL presents Women'sSHOOTO-50kg インフィニティリーグ2019 5分2R
○杉本 恵(50.0kg/勝ち点5/AACC)
[1R 2分20秒 リアネイキドチョーク]

×廣瀬里美(49.0kg/勝ち点0/パラエストラ松戸)

修斗初の女子世界王者を決める『SHOOTO Women’s Super Atom weight WORLD Championship(修斗女子初代スーパーアトム級(50kg以下)王座決定トーナメント)』最後の1枠は、現在熱戦が展開されているインフィニティリーグ2019の優勝者がそのままトーナメントに参加。リーグ戦の優勝者は準決勝からの参戦となり、11月24日の最終戦でエントリー選手が決定する。

9月23日の試合で2ラウンドにKO勝ちした杉本恵が単独首位の勝ち点5、北野きゅう、原田よきが勝ち点2、廣瀬里美が勝ち点0となっているが、1ラウンドで一本かKOを取れば4ポイント獲得となるため、北野、原田にも優勝するチャンスが残されている。毎年最終戦までもつれるインフィニティリーグの行方にも目が離せない。

1R、開始早々にダブルレッグテイクダウンは杉本。廣瀬を金網際でパスし、バックマウント、リアネイキドチョークを極めた。

完勝でトーナメント優勝を決めた杉本は、ケージのなかで「30周年にこのようなベルトを獲れて光栄です。少しでも名前を憶えてもらえれば。次はトーナメントのベルトを狙いにいきたいと思います」と2本目のベルト獲得を目指すことを宣言。2人の子供と記念撮影に収まった。

▼第2試合 THINKS INTERNATIONAL presents Women'sSHOOTO-50kg インフィニティリーグ2019 5分2R
△北野きゅう(49.9kg/勝ち点2/高田馬場道場・とらの子レスリングクラブ)
[判定1-0]※19-19×2,20-18

△原田よき(49.6kg/勝ち点2/赤崎道場A-spirit)

1R、小外、払い腰テイクダウンは原田。北野はその投げを潰して腕十字入るが、抜く原田が上に。1Rで極めきることはできず。

2R、シングルレッグテイクダウンは原田。立つ北野はミドルから組んでテイクダウン。インサイドからパウンドも決定打は与えられず。判定1-0(1者北野)でドローに。

▼第1試合 フェザー級 5分2R
×山本健斗デリカット(65.7kg/同級世界6位/総合格闘技道場コブラ会)
[判定0-2]※19-19,18-20×2

○SASUKE(65.7kg/マスタージャパン)

フェザー級・5分2Rで、山本健斗デリカット(同級世界6位/総合格闘技道場コブラ会)とSASUKE(マスタージャパン)が対戦する。

約2年半のブランクから連勝を飾ったSASUKE(マスタージャパン)は連続参戦。復帰戦となった2019年7月15日の後楽園ホール大会では、これまでの鬱憤を晴らすかのように鈴木淑徳(オフィス淑徳軍)を相手に豪快な1R TKO勝利を飾ると、続く10月新宿FACE大会でもキャリアで上まわる稲葉聡(秋本道場ジャングルジャンクション)を1Rフロントスリーパーで仕留めてみせた。

試合後にその口から発せられたのは、11.24後楽園ホール大会への連続参戦。復帰する事だけに費やした2年半を取り戻すべく、戦い急ぐSASUKEの思いを受け止めたのは欠場前、最後の対戦相手となった山本健斗デリカット(総合格闘技道場コブラ会)だ。

2016年12月の新人王決勝戦で相対した両者は開始のゴングから感情剥き出しの試合を展開。山本がパンチで追い込めば、SASUKEが寝技であわやの場面を作る。一進一退の攻防を展開するも、最後は山本が得意のパンチでプレッシャーをかけ1R 4分37秒、KO勝利。見事新人王を獲得した。

山本は翌年にはインフィニティリーグにエントリー。優勝争いにも加わり、その後もランキングに定着する活躍を見せている。しかしその山本も2019年1月、阪本洋平(T-BLOOD)戦で自ら放ったローキックで脛(すね)を骨折。不運とも言えるブランクが空き、今回が約10カ月ぶりの復帰戦となる。

寡黙な男が自らアピールして実現したこの一戦。最後に笑うのはSASUKEか? それとも山本健斗デリカットが世界ランカーの実力を見せて返り討ちにするか? 様々な思いが交錯する約3年振りの再戦に注目だ。

1R、オーソドックス構えのSASUKEにサウスポー構えの山本。SASUKEの右ミドルに山本は左ミドル。SASUKEはアンクルピック、足払いでタイクダウンもリバーサルする山本。SASUKEは下から腕十字も山本は外す。

2R、ニータップから2度テイクダウン、さらに山本の右にカウンターのダブルレッグテイクダウンはSASUKE。バック奪うSASUKEに山本は正対しパウンド狙う。判定はテイクダウンしバックからチョークを狙ったSASUKEが2-0、涙の勝利。

▼オープニングファイト 2019年度新人王決定トーナメント準決勝 フェザー級 5分2R
×田村 渓(65.6kg/パラエストラ柏)
[判定0-3]※18-20×3

○藤野康宏(65.7kg/パラエストラTB)

2019年度新人王決定トーナメントフェザー級準決勝・田村渓(パラエストラ柏)vs 藤野康宏(パラエストラTB)の一戦。

1R、藤野はダブルレッグで3度テイクダウン。田村が立つが、その立ち際に藤野のパンチをもらう。

2R、再三シングルレッグ、ダブルレッグでテイクダウンする藤野にアームロックで後方に回す田村だが、その際で上を取るのは藤野。判定3-0で藤野が勝利。決勝進出を決めた。

【SHOOTO Women's Super Atom weight WORLD Championship Tournament
修斗女子初代スーパーアトム級(-50kg)王座決定トーナメント】

◆エントリー選手 7名
・黒部三奈(日本/マスタージャパン)
・イ ・イェジ(韓国/TEAM J)
・ターニャ・アンゲラー(ドイツ/ジャーマン・トップチーム)Respect FCストロー級王者、AFSOドイツMMA 王者
・梅原拓未(日本/GRABAKA)
・大島沙緒里(日本/AACC)
・ゼファーニャ・ンガヤ(フィリピン/チーム・ラカイ)
・インフィニティリーグ2019優勝者 ※準決勝からエントリー

◆トーナメント日程
一回戦 3試合 2019年11月24日(日) 後楽園ホール & 2020年1月26日(日)後楽園ホール
準決勝 2試合 2020年3月29日(日) 後楽園ホール ※予定
決勝戦 1試合 2020年5月31日(日) 後楽園ホール ※予定

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