▼第2試合 DEEP JEWELS MMAルール ストロー級 5分2R
×井上智子(ストライプル茨城)52.10kg
[1R 1分06秒 TKO] ※レフェリーストップ
○和田千聖(毛利道場)52.40kg
井上智子はMMAプロデビュー戦。走り高跳びでインターハイに出場、七種競技で茨城県2位という運動神経を持ち、柔術ではアジアオープン無差別級、Ricaldo De Riva CUPフェザー級を始め数々の大会で優勝。キックボクシングでプロ数戦を行った後、アマチュアMMAを経験。2019年9月のDEEP JEWELS新宿FACE大会では、藤田翔子(リバーサルジム新宿ME.WE)とプロ昇格を懸けたアマチュア戦を行い、グラウンドでは下からの腕十字を仕掛け、スタンドでも空手出身の藤田にパンチと蹴りを浴びせて判定勝ちしている。
デビュー戦へ向けて「柔術の練習ばかり、ここ6~7年やってきましたので、寝技で勝ちたいと思います。でも打ち合ってくるなら打ち合います」と意気込む井上。昨年までの自分には「スタミナとスクランブルでのテクニックが足りなかったです」と言い、弱点を克服して臨む。
対する和田は、12月の大阪大会に初参戦し、第1試合で栗山葵(SMOKER GYM)と対戦。判定で敗れはしたものの、最後まで激しい打ち合いを繰り広げて会場を沸かせている。今回が関東初登場。「勝ち続けることを目標に打撃でも寝技でも負けない強さを手に入れたい」という和田は、対戦相手の井上について「柔術で活躍している選手だと聞いてワクワクしてます。強い選手を倒して自分の存在をアピールしたいです!」とやる気満々なコメントを残している。
1R、サウスポー構えの和田にオーソドックス構えの井上。左で果敢に前に出る井上に和田は左フック! もんどりうって後方に倒れた井上を見て、すぐにレフェリーが間に入った。
▼第1試合 初代DEEP JEWELSミクロ級(-44.0kg)王座決定トーナメント リザーブマッチ 5分2R
×國保小枝(和術慧舟會船橋道場)44.00kg
[判定0-3] ※18-20×3
○佐々木萌(総合格闘技道場BURST)44.30kg
「DEEP JEWELSミクロ級初代王座決定トーナメント」リザーブマッチで國保小枝(和術慧舟會船橋道場)と佐々木萌(総合格闘技道場BURST)が対戦。
國保はソフトボールと吹奏楽部を経て、大学に入ってから和術慧舟會船橋道場に通い始め、慧舟會の『Grappler's Game』等で柔術スキルを磨いてきた。2018年9月DEEP JEWELSアマチュア大会でトライフォース赤坂のAIKOに2R腕十字で一本勝ち後、12月の『DEEP JEWELS 22』ではANJUとドロー。2019年3月はあいにTKO負け、6月は永尾音波に判定負け、12月はさくらに一本負けと連敗中で勝ち星が欲しいところ。「前回49kgで、今回44kgということで、ちょっと減量を頑張れたので、試合も頑張り抜きたい」と意気込む。
対する佐々木は女子MMAのレジェンド・藤井惠が育てた選手で注目のプロデビュー戦。あい、永尾音波、さくらと若手注目株とばかり対戦してきた國保がまたも同じ局面を迎えることとなった。
佐々木は期待の新人の一人。アマチュア修斗を経験し、12月のDEEP JEWELS大阪大会にアマチュアルールで出場すると判定3-0で勝利を収めている。動きの良さが高評価を得て、今回プロデビュー戦にしてリザーブマッチに抜擢された。
佐々木は「昨年はアマチュアで3試合し、良い感覚で今年プロデビュー戦を迎えることになりました。まずは初戦でしっかり勝つことです」と、プロデビュー戦へ向けて意気込みを語る。
昨年を振り返り、自分に足りないものは「全体的に良くなっていると思いますが、組み際の部分や打撃の細かいテクニック、あとはフィジカルです。ミクロ級の中でも小さいので、パワー負けしないように体を作らないといけないです」と課題は見えている。今回は小柄ながら均整の取れた肉体を披露したが、今後さらにフィジカルを鍛えていくとした。
対戦相手の國保については「組みの選手で私と似たようなファイトスタイルだと思います。プロで3戦戦っていてキャリアは上ですが、打撃、寝技全ての局面で上回りたいと思います!」と、キャリアで優る國保を全局面で上回ると宣言した。
1R、ともにオーソドックス構え。右ロー、右ストレートを当てる佐々木は前に。四つで組むが國保も崩れず。体を入れ替え、テイクダウンする國保にすぐに立つ佐々木は打撃で反撃。
2R、右ストレートは佐々木も國保はがぶりからノーアームのギロチンチョークへ。長い時間首を抱えられた佐々木だが、頭を抜いて首相撲からヒザ、さらに左右を突くと國保が後退。ゴング。判定は3-0(20-18×3)で、ダメージを取った佐々木が勝利した。