▼第5試合 DEEP JEWELSストロー級 5分2R
○本野美樹(AACC)52.70kg
[1R 4分27秒 TKO] ※バックマウントからパウンド
×ノンパン・ザ・ロケット(タイ/Tarnthong Gym)51.30kg
本野美樹(AACC)が2019年6月以来の参戦を果たす。本野は東海大学柔道部出身で、2010年の講道館杯では西田優香(2010年世界柔道選手権-52kg級優勝)に勝利するなど活躍し、アマチュアMMAでも無敗。2019年3月の『HEAT』で満を持してプロMMAデビューを果たし、“流血のマドンナ”こと鈴木万李弥に完勝。同年6月の『DEEP JEWELS』に初参戦すると、大晦日RIZINで山本美憂と対戦したベテランの長野美香をデビュー2戦目にして破るというアップセットを起こしている。10月には豪州『Eternal MMA』でWMMA豪州女子ストロー級王者ケーシー・オニール(スコットランド)とのタイトルマッチに挑んだが判定負けで初黒星。12月『DEEP』でのパク・チヨン戦では1R、腕十字による一本勝ちで再起を果たしている。
前日計量後には、「去年までは柔道家の動きだった。MMA選手として、全てパワーアップしていきます」と、本野はバックボーンの柔道だけに頼らずトータルファイターとしての進化を見せられるか。「最近は試合に出るたびに自分が成長できているなと感じていますので、今回も成長した姿を見せられるように、自分らしくしっかり一本、KOを狙いにいきます」と語っている。
対戦相手ノンパン・ザ・ロケット(タイ)は20歳のストライカー。ムエタイで10勝7敗3分、アマチュアMMAでは1勝2敗。GAMMAの「MMA World Championships」52.2kg級では銅メダルとなっている。プロキャリアで上回る本野にとっては、取りこぼしできない相手だろう。
1R、サウスポー構えの本野に、オーソドックス構えのノンパンは右ミドル、右ストレートをヒット! インローを返し左の打撃を振る本野は鼻血を流すが、打撃を試すように右フックで応戦。
さらに遠間から柔道の投げではなくシングルレッグからダブルレッグに切り替えテイクダウン! すぐにパスガードからマウント。背中を向けたノンパンをバックマウントからパウンドで仕留めた。
試合後、本野は「圧勝して言いたかったのですが……(会場から「圧勝だよ」の声)いまDEEP JEWELSのストロー級のベルトを巻いているのは、UFCで戦っている魅津希選手ですが、私もJEWELSで戦っているからにはチャンピオンベルトを巻きたいので、ぜひタイトルマッチをやらせていただければと思います」と暫定の王座戦を希望した。