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【RIZIN】“剣豪”後藤丈治が一本勝ち「自分の空間にして“俺が斬り合いを我慢する”」「半拍ずらして左を当てた」×テミロフ「起こるべくして起きた」

2026/08/13 16:08
【RIZIN】“剣豪”後藤丈治が一本勝ち「自分の空間にして“俺が斬り合いを我慢する”」「半拍ずらして左を当てた」×テミロフ「起こるべくして起きた」

(C)RIZIN FF

 2026年8月11日(火・祝)東京・TOYOTA ARENA TOKYOにて『RIZIN.54』が開催された
 第4試合ではバンタム級(61kg)で、後藤丈治(日本/TRIBE TOKYO MMA)がアジズベク・テミロフ(ウズベキスタン/チーム・アルファメール)と対戦。

 前戦で福田龍彌に2R KO勝ちしているテミロフを相手に、後藤はサウスポー構えから間合いをコントロール。「あれほどマッチョになると関節や内臓にダメージがある可能性がある」と考え、節蹴り、左の攻撃を顔面・ボディと上下に効かせて、近づけばMMAムエタイのヒジ・ヒザでテミロフをコーナーに詰めるとバック奪取。スコティッシュツイスターも狙いつつ、最後はリアネイキドチョークに移行してタップを奪った。

 現王者ダニー・サバテロに敗れての再起戦だった後藤はテミロフに完勝後、サバテロに対し、「本当にアイツを倒しに行く」と語った。RIZINバンタム級は、王者のダニー・サバテロを頂点に、井上直樹佐藤将光パッチー・ミックスイリスベク・ティレノフ太田忍鹿志村仁之介アジズベク・テミロフ福田龍彌ジョン・スウィーニーキム・スーチョル安藤達也と国内外で駒が揃ってきた。「年末には戦いたい」という後藤はどこに入って来るか。

後藤丈治「サバテロ戦後ずっと曇もり空。勝つまで絶対晴れないなって思っていた」

──試合を終えた率直な感想を聞かせてください。

「いやもう最高の日になったなと思ってます」

──今回、対戦したテミロフ選手と実際に戦った印象を教えてください。

「やっぱりすごいマッチョだなっていう。身体がやっぱ計量のときと全然違うくらいデカかったなっていうのと、やっぱこう、手は出てないけど“見えない殺気”みたいなのがあって、もう一瞬も集中を切れないなっていう印象でした」

──先ほど武田光司選手の映像を見て「いい勝ち方だった」とおっしゃいました。TRIBEチームで勝てたということの感想をぜひ教えてください。

「そうですね、もうずっとこう、難しい相手というか、ずっと挑戦し続ける試合が続いてて。そこでチームとしてなかなか結果出ていないタイミングではあったんで、『絶対勝とう』というのを光司とずっと言っていたんで、二人ともいい勝ち方ができて本当に良かったなと思ってます」

──試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望を教えてください。

「前回サバテロにやられてから、今回テミロフの対策をしながらずっと水面下でサバテロ対策もずっとやってきたし、自分の弱かった部分も、グラウンドだったりレスリングの部分もずっとやってきたんで、そこをしっかり活かせる試合をやっていって、また来年タイトルを狙っていきたいと思います」

──「グラウンド、レスリングの部分も」と。実際その部分は今日の試合で出すことができましたか。

「そうですね、組まれても怖くないと言う状態を作れただけで全然違ったかなと思います」

──最後に追い込んだ時、テンカオのタイミングも以前と比べたらより鋭くなったのではないかと思いましたが、そのあたりはいかがですか?

「パワーではもう絶対勝てないので、キレとタイミングっていうのをずっと意識していたのが試合で出たかなと思います」

──サバテロ戦から4カ月経ちました。落ちる時はどこまで落ちたのですか。

「いやもうなんだかんだその、家族で飯食いに行ったりする時もなんかずっと曇もり空みたいな感じだったんで、“もうこれ、勝つまで絶対晴れないな”という感じでした」

──今日でようやく晴れましたか。

「そうですね、ちょっと太陽見えましたね」

今回は『絶対目を離さない』で。相手が臆病になるタイミングが見えた瞬間、一気に行った

──あまりに見事で何が決め手か分からないほどいい攻めでした。ご自身の中ではどこが決め手だったと思いますか。

「一昨日の試合前インタビューで、『相手の臆病な部分を逃さない』と話してたんですけど。もうずっと……何だろう、相手の目を見るというか、たぶん格闘技って『全体見ろ』とか言われると思うんですけど、自分はもう今回は『絶対目を離さない』で、相手がこう、臆病になるタイミングを逃さないことをテーマにやっていたので、もうそこが見えた瞬間、一気に行ったっていう感じです」

──「最後が左」ではなく「左があるからいろんなところへ散らせた」のでしょうか?

「技術的な話ですけど、テミロフってこう、自分の攻撃を受けて返すとか、タイミングに合わせて打つっていう、それがすごい破壊力で来るっていう打撃のタイプだったんですけど。なので半拍ずらして、左当てて、後半効いてコーナーまで行ったていう、なんかそのタイミングをこう“拍を変える”みたいなことを意識していましたね」

──先ほど「来年また挑戦」と。では今年はこれからどういう風にしていきますか。

「今年はそうですね、ずっとこの1、2年、試合が続いてるので、ちょっと1カ月ぐらいは休んで、またキャンプ作って、年末とか声かけてもらえるんだったら試合したいなと思っています」

──ダニー・サバテロに一言あれば。

「絶対にブッ飛ばしにいきます。本当に、これはパフォーマンスじゃなくて本当にアイツを倒しに行くんで、“またやろう”って感じです」

──完勝でした。練習してきたことを全て出せた感覚はありますか。

「そうですね……練習してきたことを出せたというのはちょっと難しいんですけど、練習中も、厨二病みたいな感じなんですけど、“今、本当だったらオマエ死んでたよ”みたいな意識を持って結構練習していて、要は、練習と試合は違う部分があって、本当に“今当ててたら倒せた”という感覚を絶対に鈍らせたくないっていう意識でずっと練習やっていて。試合の本番は思いっきりやっていい日って、割り切ってやる感じだったので、それで言うと、意識していたことは試合で出せたかなとは思います」

──相手の圧力を感じる場面はありましたか。

「正直、無かったですね」

──テミロフ選手は前回、福田選手に豪快な勝ち方をしているので、恐怖心や幻想の部分を持ってはいませんでしたか。

「今までは、そういう怖いものは無しで、“俺が一番強い”という精神状態を作っていたんですけど、今回はもうあえて昨日の夕方くらいにも福田さんが倒された映像を見たり、他の海外の選手がテミロフに失神させられている映像とか見て、極限まで恐怖の状態を作って、当日も本当に恐怖に押し潰されそうになる状態をあえて作って、最後ゾーンに入る、みたいな感じで“いいよ、やってみろよ”みたいな感じで入れたんで、新しい精神状態に行けたなっていう、そこの進化をすごい自分で感じました」

──TRIBE TOKYO MMAのチームメイトでは武田光司選手も勝ちましたが、萩原京平選手を応援するファンも多く、何か今日の試合を通じて萩原選手に伝えたいことはありますか。

「いや、もう本当に京平に『一緒に頑張ろうぜ』っていう気持ちも込めて今回セコンドお願いしていたのもあるんで、今回京平のダウトベック戦から、俺の今回のテミロフ戦もずっと、スパーリング一緒にやって打撃の意見交換とかもしてたんで、『俺たちがやってきたことは間違ってないぞ』っていうのを、試合を通して伝えたかったなとは思っています」

──ご本人は何か言っていましたか?

「いやもう俺の10倍くらい興奮していて、さっきもなんか、撮影で喋ってる時も、裏で『最高! 最高!』って言ってて、俺の声はたぶんほとんど入ってなかったと思います(笑)」

──萩原選手もこれから復活してくれるでしょうか。

「いや絶対復活します。今までとメンタル全然違うんで、もうあの、いくらこう……他で、例えばアパレルとかで、ビジネスが上手く行っているとしても、今はもう本当に格闘技に集中している気持ちで来ているから、そこを一緒にやってきたので、いい状態が作れるかと思います」

──福田戦を見て、どっちが先に当たる姿勢になるかと。最初に関節蹴りを出していたのは、テミロフ選手の動きを引き出すということで、テンカオも含めて左を当てる意識もしていたということでしょうか。

「そうですね、“これを絶対やろう”とは決めていなかったけど、向き合ったときに思ったより自分の空間になっているなと思ったんで、そこで関節蹴りとか出して、重心も思ったより前にあったから、やりづらくて嫌がるかなと思って、蹴ったらやっぱ嫌がって自分の距離作れたかなって思ってます」

(※後藤は自身のYouTubeでフィニッシュ前について「テミロフは蹴りにパンチ合わせてくる感じだった。だからテンカオ合わせて、テンカオをにもう1発打つのに(テミロフが)オーバーハンドの感じになっていた。だからその左蹴り行く感じで、左の拳を置くような感じで打ったら入っていた」と語っている)

──「半拍ずらし」と言っていました。ジャスティン・ゲイジーがそういうことを言っていましたが、関係はありますか。

「いや。自分、結構前から、拍をずらすことは意識してやっていますね」

──テミロフ選手が「臆病になる瞬間」とは具体的には?

「めっちゃ直感的なんですけど、こう……、何だろうな。動きでもそうだし、表情ひとつでも何かあるんですよ“あ、もう完全ゾーン入ったな、俺がのんだな”と思うタイミングがあるんですけど、なんかそこに入れたなっていう意識ですね。言語化は難しいです」

──今までのテミロフ選手の試合を見ていて、そういう瞬間があるということですか。

「そうですね。向き合わないと分かんない部分はあったんですけど、映像や彼の試合を見ているなかで、UFCのお兄ちゃんのラマザンとちょっとタイプが違うなと思っていて。兄弟って、極端な二択だと思っていて。兄貴と同じようなタイプになるか、兄貴がそういうタイプだから逆に守りになるかみたいな。何て言うんだろう。昔から格闘技やってると、兄貴がたぶん昔から強打でバーってくるから、弟がディフェンス上手くなるとか、そういうのもあると思うのですけど、たぶんそれで言うと、そっちタイプの選手かなっていう認識で、ガンガン自分でかけて行くというよりは、もらわないでタイミングで打つ、強打を打つ、みたいなのが上手いなっていうのを分析して思いました」

──だからこそテミロフ選手が少し引き気味、受け身になる瞬間がある?

「そうですね、過去KO勝ちしている試合って、彼のゾーン・場所に(相手が)入って、もう分んないから入ったときに当てられるとか、たとえば、ちょっとこうテミロフの距離掴めないからタックル行った時に、アッパー合わせられて倒されるとか、そういうKO勝ちのシーンが多かったんで、逆に自分からのこう、“俺が斬り合いを我慢する”じゃないけど、そういう使い方をすると嫌なんじゃないかと思ったら、それがハマったという感じですね」

──バックを取ったときはツイスター狙いでしたか。

「そうですね。ツイスター狙ってたんですけど、やっぱ海外の選手とか、上手く入らないパターン、場合とかあるし、ちょっと入りが浅かったので、そのためのその次のステップというのをずっと練習でもやっているから、それが出た形でバックチョークで極まったかなと思っています」

──手応えとしてはいかがでしたか、ツイスターの。

「いや、ツイスターは極まらないと思ってました。で、もうそんなにこうガッツリ極めに行くっていうよりも、その次の展開を考えているっていう。ダメだったときを考えてやるって感じでした」

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