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【UFC】朝倉海、バンタム級に戻してオクタゴン初勝利を目指す「日本のチームの人たちと一緒に勝ちたい」=5月30日(土)マカオ

2026/05/27 14:05

朝倉海がバンタム級に戻したことは理にかなっている

 その原因のひとつに、階級転向の影響もあった。RIZINバンタム級からUFCでフライ級に落としたことで、試合当日にリカバリーしても力を出せていなかったという。

「前回の試合の前から“次の試合からもうバンタム級にする”っていうのを決めてました。あとはやっぱり自分のベストパフォーマンスが出せるのはこの階級なんで。中国のUFC PIに行って色々測定もして“あなたはバンタム級ですよ”と、数字的な部分でもはっきり出たんで、そこでもう確実に(戻すことを)決めようっていう感じでした」と、バンタム級に戻した決め手となったUFCパフォーマンス・インスティテュート上海での出来事を明かす。

 同所のパフォーマンスサイエンスストレングス&コンディショニングマネージャーのディーン・リッチー博士は、「朝倉海の身体能力で突出しているのは、パワーの発揮速度と動きのスピードが非常に速いところ。特に上半身のパワーテストの結果は、フライ級とバンタム級の両方で上位数パーセントに入るものでした。最も印象的だったのは、海の動きの速さですね」と、怪物ぞろいのバンタム級でも上半身のパワーは上位だったと証言。

 また、パフォーマンス栄養ディレクター兼リサーチサイエンティストのドクター・レイドレアルドクターは、「海を初めて体組成スキャンで測定したとき、体重は68.5kgで体脂肪率は約12%でした。かなり引き締まった体つきで体脂肪率を差し引くと海の体重はすでに60.28kg。数字だけ見ると(フライ級の)計量時の体重は57kgになるはずですが、体脂肪が全くない状態でも60.2kgもあるのです。だから残りの分は汗で落とさなければならない。海はフライ級にしては非常に身体が大きいこと。さらに彼が減量に苦労していると報告している事実を合わせると、たとえバンタム級で戦ったとしても海は小柄な選手にはならないだろうと。ディーン・リッチードクターが報告した筋力やパワーの測定データと合わせると、海はほかのバンタム級選手と同等のレベルでした。少なくともバンタム級に戻したことは理にかなっています」と、適正階級はバンタム級であるとしている。

 25年10月に朝倉海はバンタム級転向を決断すると、肉体改造に取りかかった。

「期間は必要でしたね。やっぱり絞っていて筋肉量とかもかなり減ってたんで、そこは時間かけてまた取り戻してっていうのは大変でしたね」と、半年以上の時間をかけて肉体改造に取り組んできた。最近はコンディションの良さとともに、筋肉量を戻したことで、怪我のリスクが減ったという。

「減量がずっと長い期間続いていると、本当に怪我もしやすいんですが、怪我することもなくなりました。今、減量もほとんど無いんで、試合の時も今の身体ぐらい。1回水抜きしてここに戻して、いつもの練習通りの身体で試合に臨むっていう感じですね。前のドキュメンタリーを見返すとガリガリだなと。あれじゃ力出ないなっていう」と苦笑する。

 2年5カ月ぶりとなるバンタム級での一戦。23年大晦日のフアン・アーチュレッタ戦では60.95kg(61kgリミット)でクリアしていた朝倉だが、今回はユニファイドのバンタム級で王座戦以外に適用される+1ポンド許容の136ポンド(61.68kg)がリミットとなる。

 対戦相手のスモザーマンは、2026年1月の前戦『UFC 324』でリッキー・トゥルシオスと対戦予定だったが、前日計量を135.5ポンド(61.46kg)でクリアも、体重計から降りて壇上で足をもつれさせて前のめりに倒れて救急搬送。試合を欠場している。

 今回は互いに減量までにいかに削れず、リカバリーをするか。

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