MMA
インタビュー

【RIZIN】『vs.世界』第2弾は3勝5敗1NCで日本が負け越し。勝者と敗者は何を語ったか

2026/04/16 16:04

ヌルハン・ズマガジー「体重超過を知った時に榊原代表表に『絶対試合をしたいです』と強くお願いをしました」

──試合を終えたばかりですが、率直な感想をお聞かせください(※試合リポート)。

「気持ちの上でもそして身体の面でも非常に良い状態です。全て自分たちが計画した通りに進めることができました。戦術通りの試合展開だったと思います」

──対戦相手の天弥選手が計量オーバーをしてしまったことを初めて聞いた時にはどんな感想を持ちましたか。

「非常に驚きました。超過した幅というのもかなり大きかったのでとても驚いたんですけれども、自分はどうしても試合をしたいというその飢えている気持ちや感覚がすごくありましたので『どうしても試合はしたい』という風に伝えました」

──対戦相手の天弥選手と実際に戦った印象を教えてください。

「試合中やはりすごくフィジカルが大きいというか、強い選手だなということは思いました。打撃も強かったです。ただ自分がプラン通りに進めることはできたと思っています」

──2連勝です。試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望を教えてください。

「今後もRIZINのベルトを狙って、戦い続けたいと思います。このまま勝ち星を積み続けて、そしてベルトに辿り着きたいと思っています」

──天弥選手にテイクダウンされて、下からレッスルアップ=相手の足を取って上を取り返しました。あの時に対戦相手が体重超過したことによる重さは特に感じなかったですか? そしてあの動きは、いつもスクランブルでやっている動きでしょうか。

「確かに体重がかなり重いなとは感じました。ただ、そのまままだその時には余力がしっかり残っていましたし、もちろん自分よりも体重がかなり重い相手と普段練習するということもありますので、しっかり準備はできていて、対応できたということです」

──今までのキャリアで計量失敗した相手と対戦したことはありましたか?

「はい。過去に一度、決まっていた対戦相手に断られてしまって、急遽(一階級上の)77kgの相手と戦わなきゃいけないということがありました。一度そういう経験はあります。ただそれは公式な戦績には含まれていません」

──試合決定の発表が前日深夜でした。試合決定まで時間がかかったと思います。戦うモチベーションの変化や、メンタルの影響はありませんでしたか?

「いえ。特に自分のやる気にマイナスの影響があった、ということはありませんでした。もう試合をやるという気持ちでずっといましたし、体重超過を知った時に榊原代表表に『絶対試合をしたいです』と強くお願いをしましたので、特に影響はありませんでした」

──具体的に次戦はいつ頃に、またRIZINで戦いたいですか? 今年は毎月開催されています。

「できれば3カ月ごと。3カ月に1回は少なくとも試合をしたい、出場したいと思っています。で、自分は怪我がなければまだ若いファイターですし、十分に自分の力を、その間隔で皆さんに見せることができると思います」

──今回のように、試合があるかないかという状況になってくると、自分自身の中で緊張が途切れたり、それがケージの中でのパフォーマンスに影響をしたりはしませんか。

「特に自分の気持ちや実際のパフォーマンスに影響が出たということはなかったと思います。これまでずっとトレーニングをしてきて“この試合をやる”という風に、心構えもコンディションの準備もできていましたし。なのでできると思っていましたし、必ずこの試合はおそらく成立するだろうという風に自分では思っていました、まだ分かっていない時でも。で、実際に成立したという発表があった時に、本当に幸せに思いました」

天弥「自己管理から見直して、自分の強さをもう一度知らしめたい」

──試合を終えた率直な感想をお聞かせください。

「すみませんでした、計量オーバーして。それだけです」

──その状況を、話せる範囲でうかがえますでしょうか。

「そうですね……、なんかまあ、言うことないです。管理不足で。すみません」

──対戦相手のズマガジー選手と実際に戦った印象を教えてください。

「本当、強い選手っていうのは分かってたんで、僕が言うのもおかしいかもしれないですけど、もったいないことしたなって、そう思います」

──初参戦のRIZINで地元九州での大会でしたがいかがでしたか?

「SNSでそんなにひどいアンチを見なかったんで、昨日も寝れなくてSNSチラチラ見てたんですけど、『死ねよ』『出てくんなよ』とかちょこちょこはあったんですけど、そんなに完全に落とし込むような言葉はなかったので、あらためて期待してくれてる層もいるんだなって少し励みになりました。それも含めて地元の人たちも試合成立した時点で、『応援に行くし、ずっと味方だよ』ってLINEもあったので、ありがたかったです」

──試合を終えたばかりですが、今後の目標・展望を教えてください。

「調子に乗ったことは言わないです。自己管理から見直して、自分が強いっていうのをもう一度知らしめたいと思います」

──こんなことを引き起こしてしまって言いたくないかもしれませんが、減量・計量失敗をなくすためにも、こんなことがあったのだと話せることはありませんか。

「やっぱり人の身体なんで、毎度毎度コンディションは違うと思いますし、以前言った通り、喧嘩をよくやってきたので。毎日どんなシチュエーションでも喧嘩が起きてた。試合もいろんなコンディションがあると思う。毎回、毎試合同じ食事管理・同じ練習量でも体重が毎回クリアできるとは限らないと思いったので、今一度、自己管理をもっと大事にしたいと思った一戦でしたね、今回」

──体調不良はありましたか?

「最後、前々日の撮影やインタビューでも大きい態度をとっていましたけど……、大きい態度を取ったワケではないんですけど。ナチュラルでいたんですけど。心の底では、数字が動いてなかったのは事実なので、いろいろ体調が悪かった部分や、痛めていたところも影響あったかなって思いますけど、結果は結果なので言い訳はしないですね。自己管理不足です」

──動き自体は“たられば”ですが、ちゃんとした100%の状態で行けたら、ズマガジーの力はどう感じましたか。

「100%でやったら……分からないですけど、今日の自分の試合を客観視していないですけど、今日の内容でも僕は勝ったと思っているんですよ、今。なんですけど、やっぱり脱水が長かったので筋肉に水分が行き渡ってないのと、3R目にテイクダウンした時にちょっとゲロ出てしまって(苦笑)。あの瞬間、立ってヒザ蹴りとかサッカーボールキック狙ってたんですけど、相手は力が入ってなかったので。コンディションは良くなかったですが、100%なら2R頭でKOしていたと思います」

──次は100%で戦えることを期待しています。

「ありがとうございます」

──先ほど「意外とアンチが少なかった」という話がありましたが、体重超過のなかでもSNSでは「また見たい」という声もあって、応援してくれるファンに向けて、この先、格闘家としてどのような戦いを見せていきたいと考えますか。

「やっぱ僕自身も人間なので計量失敗だとか、いろいろ失敗はあると思いますけど、応援してくれる層はしっかり大事にしたいと思っていますし、この1回の失敗でちっちゃいことボソボソとSNSで言う人もいっぱいいるっすけど、これはもう前科ついたようなものなので、一般社会で言う。その人たちにつべこべ僕は言えないですし。より一層、背中を押してくれたり僕をもう一回見たいと言ってくれる人のことを思って、しっかり自己管理して体重を作って僕の表現を大きい舞台で見せたいと思います」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.343
2026年3月23日発売
4.29『ONE SAMURAI』でロッタン相手に引退試合に臨む「最強最後の武尊」。現役18年の軌跡に迫る永久保存版。日本人初UFC世界王者へ「平良達郎vs.ヴァン」徹底解説、秋元強真の強さとは何か?
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント