アバイジャ・カレオ・メヘウラ「長時間のフライトで体が水分を溜め込むということを知らなかった」
──試合を終えた率直な感想をお聞かせください(※試合リポート)。
「まず最初に自分がプロフェッショナルでいられなかったこと、体重をきちんと作れなかったことについて謝罪したいです。試合内容は本当にすごくよかったけれども、喜べないというのがあります。試合全体を通してフィニッシュまで持っていけたことも含めて、本当に素晴らしくて、言葉では言い表せない高揚感はありますが、ノーコンテストですし、素直に喜べないっていう部分は当然あります。それを全部踏まえた上で、最初の開会式から、自分の試合に至るまで、このプロモーションがどれだけよく組織されているか、ここまでの団体は他にないと思います。ただ自分はプロとしての仕事ができなかったので気持ちが行ったり来たりしています」
──最後の決め手となった、ヒザ蹴りはご自身の得意な技ですか。
「特に得意技というわけではありませんが、機会があれば最大限に有効に使えるようにはいつもしています。自分の強みのひとつがクリンチで、そこをずっとやってきました。バックグラウンドはキックボクシングですが、最初はムエタイから始めたというのがあります。ただハワイではムエタイの試合のジャッジの仕方、採点方法がよく分からなくて、結果的にはキックボクシング寄りになったのですが、でもムエタイクリンチの練習は長い間やってきたし、MMAに転向してからはグラップリングやクリンチ、スタンドの打撃をうまく混ぜ合わさった感じです」
──体重超過をしてしまいましたが、初参戦のRIZINの舞台はどんな印象でしたか。
「本当に言葉では表せないような感情ですね。一言、二言では言い表せないし、『アメイジング』という言葉でも足りないくらいだと思います。最初から、オープニングセレモニーも素晴らしかったし、オープニングファイトのレベルも高かったです。試合に至るまで進行の全部が整理されていて素晴らしかったですし、本当に運営がしっかりしているし、観客も最高で、質が高くて驚きました。アメリカだったらいろんなタイプの観客がいて大会中に誰かがワケの分からないことを叫んだりしているけど、やっぱり日本のファンっていうのは格闘技ファンであって、試合の内容をちゃんと理解してくれているのが一番好きなところ。すごく静かになる瞬間もあって、自分の試合の後にいくつか試合を見たけど、みんな一つひとつの動きに集中していて、本当に熱心に、観察するように見ているお客さんがほとんどで、そういうのも全て含めて、この団体に大きな愛情を感じます。来る前から見ていて素晴らしいと思っていたけど、実際に体験して、より好きになりました」
──今回の計量失敗は、何か今までやってきた計量に向けたプロセスでミスがあったのか、それとも日本という土地での調整が難しかったのか、何か考えられる理由があれば教えてください。
「計量に向かうまでにさまざまなことが起きました。それが減量に影響したのは間違いないです。まず海外で試合をするのが初めてで、長時間のフライトで体が水分を溜め込むということを知らなかったんです。日本に来て動いても体重が全然落ちなくて、かなり大きな減量が必要で大変でした。最後の最後でこれ以上は無理で、体がもう水分を出してくれなかった。本当に全力は尽くして、やれることは精一杯やったけれど、何度も言うけど本当に申し訳ないと思っていますし、これからはもっとプロフェッショナルにやっていきたいなと思っています。それと、ビザの取得にもだいぶ問題があって、もともとは月曜日に来る予定で色々組んでいたけれどビザが間に合わず実際に来られたのは木曜の夜で、インタビューの日の前日でしたから、メディア対応などを終えたあと、急いで減量に取りかからないといけなかったのですが、体が思うように水を出してくれませんでした。その点についても本当に申し訳なく思っています」
──萩原選手はRIZINのこの階級の中でかなり強いストライカーと言われています。実際に打撃を受けて、特に彼の得意なカーフキックを受けた衝撃について教えていただけますか。
「はい。彼はすごくカーフキックが上手いと思いますし強烈で、それは本当に直接受けた自分がいるので間違いないと思いますし、あのすごくノーモーションで来るので、全くこう予測ができない、すごく速くて瞬きしてる間にもうすぐ蹴られてしまい全く動作が読めません。彼のカーフキックは本当に対処しようとしても限界があるし、あれが彼の大きな武器なのは間違いないです。名前を聞いた時からずっと研究していたけど、実際に目の前に立つと、避けるためにベストは尽くしたものの、その強さにはどうしても対応しきれなかったです」
萩原京平「自分から組むこともあるかなと思ってたけど、そこまで行かなかった」
──試合を終えた率直な感想を教えてください。
「弱すぎました、自分が」
──対戦相手のメヘウラ選手と実際に戦った印象を教えてください。
「うーん、まあ力が強かったですね、結構」
──試合展開としてはどんなプランを考えていましたか。
「うーん、まあ細かいプランはあんまり別に考えてなくて、やってきたことを練習通りやろうっていう風に思ってやってました」
──相手の力強さみたいなものは結構感じる部分はありましたか?
「そう……ですね。うーん、まあ、あの、ちょっとありましたね」
──基本的に打撃戦の展開になったかと思いますが、試合前インタビューで組み技、寝技もというようなお話もあったかと思います。そういうプランは試合中はいかがでしたか。
「展開にその流れで自分から組むこともあるかなと思ってましたけど、ま、あの、そこまで行かなかったすね、今回は」
──右目の上の傷が痛々しいですが、どの打撃によるものでしょうか。
「ヒザ蹴りやと思います」
──最後レフェリーストップでしたが、そのタイミングはご自身としては仕方ないと考えていますか。
「そうですね」
──首相撲の展開の中で、なかなか相手を剥がすことができずヒザを被弾しました。フィニッシュの前のヒザは効いていましたか。
「そうですね。効いたっていう感覚はあんまりなかったですけど気づいたら倒れてましたね」
──あの展開で、近い距離になると首相撲に捉えられるのは予想外でしたか。
「そうですね」
──ノーコンテストの試合直後ではありますが、この試合で勝って色々とまた望んだ試合がしたかったところで、思い描いていたものがまたゼロになってしまうと思います。その辺り、次に向けた意欲は現状ではいかがですか。
「うーん、意欲か……。どうですかね。ちょっと今はわかんないですね、あんまり」






