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レポート

【DEEP☆KICK】RISEフライ級王座決定戦を控えた棚澤大空が初防衛に成功、TETSUもダウン奪い初防衛、Ayakaが涙の引退セレモニー

2025/12/17 19:12
【DEEP☆KICK】RISEフライ級王座決定戦を控えた棚澤大空が初防衛に成功、TETSUもダウン奪い初防衛、Ayakaが涙の引退セレモニー

(C)DEEP☆KICK

DEEP☆KICK 76
2025年12月14日(日)大阪・テクスピア大阪

▼ダブルメインイベント2 DEEP☆KICK-53kgタイトルマッチ 3分3R
○棚澤大空(TEAM TEPPEN/王者)
判定3-0 ※30-28×3
×中田史斗(究道会館/挑戦者)
※棚澤大空が初防衛に成功。


 3月にDEEP☆KICK-53kg第7代王者に輝いた棚澤の初防衛戦、7月より始まった挑戦者決定トーナメントを勝ち上がってきた中田が挑戦する。棚澤は現在無敗、11月にはRISEでも第4代RISEフライ級王座決定トーナメントに出場すると準決勝で勝利、次期RISEフライ級王座決定戦を控えているニュースター。


 対する中田はバチバチの打ち合いを好む激闘家、今回が3度目のトーナメント出場で得たチャンスなだけに気合は十二分だ。両者は今年2月に当時の王座決定トーナメントで対戦した経緯があり、その際は棚澤が判定勝利を収めている。


 1R、ワンツーにローと鋭くも威力の見える一撃を放つ棚澤に対し中田はカーフキックを軸に近距離では左フックに膝と繰り出していく。棚澤はジャブにストレートと真っすぐの
パンチがメイン、踏み込みの速さにも目を見張る。中田も随所でヒットを見せるもこれといった差は出ないか。


 続く2R、やや変則的なリズムで近い距離での攻防を狙う中田、しかし棚澤は冷静にワンツーを軸にフック、ボディにハイキックと繰り出していく。ラウンド序盤には中田をロープに張り付けての連打を見せるなど徐々に目立っていくのは棚澤の攻勢。パンチもよく見えている、中田のパンチに首をひねって対処していく。2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-19、1名が20-18で3者共に棚澤を支持。


 最終R、ここで逆転を狙いたい中田は近距離での攻防を狙うもジャブにボディ、そしてワンツーでヒットを量産する棚澤の牙城を崩せない。ラウンド中盤には中田の手数が減る印象もありここでも棚澤のヒットが目立っていく。残り時間が1分を切ると中田も再びエンジンをかけなおすが棚澤には届かず試合終了。3者共に30-28、棚澤が2度目の対戦も判定勝利を飾り無敗のままに初防衛を成功した。


 しかし試合後「このままじゃあかん、もっと強ならなあかん」と納得のいかない表情を浮かべ呟いた棚澤はマイクを握ると「これからもっと上を目指して、来年のRISEフライ級王座決定戦、優勝できるよう頑張るのでこれからも僕に期待と応援してくれたら嬉しいです」と語った。


 これでプロデビューから11戦11勝3KOと無敗記録を11に伸ばした棚澤、勢いそのままにRISE王者のベルト戴冠を達成できるか。

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