▼セミファイナル DEEP☆KICK-70kg挑戦者決定トーナメント決勝 3分3R 延長1R
○KING弥百希(ROYAL KINGS)
判定3-0 ※30-29×3
×榎木友星(ビンチェレあべの)
※KING弥百希がタイトルマッチ挑戦権を獲得。

DEEP☆KICK-70kg第5代王者・本野有哉(照道会)へのタイトルマッチ挑戦権を懸けたトーナメントの決勝戦。3月までは無敗を誇るも本野に判定負けでプロ初敗北を経験、ここでリベンジを誓う同級1位の弥百希と、トーナメント準決勝で敗北を喫するも勝利者が怪我で辞退のため再びチャンスが舞い込んできた同級3位の榎木が激突。両者は昨年7月に対戦経験があり、その際は弥百希が3RTKO勝利を掴んでいる。とはいえ当時は弥百希がプロ2戦目、榎木はデビュー戦。そして互いに今回でプロ6戦目、実力にも徐々に深みが出始めている頃なだけに前回とは違う展開となるか。

果たして1R、サウスポーに構える弥百希はインローで下を削っていく。榎木はスイッチしながらストレートにショートアッパーなど細かく手数を出していく印象。弥百希は下を削りながら強い一撃を狙い、榎木はアグレッシブに手を出しながらチャンスを伺うも1Rは差が出ないか。

続く2R、ストレートに膝と手数を増やしていく弥百希、榎木も細かくパンチを放つ中でフックにストレートとヒットさせていく。威力の見える弥百希のパンチ、手数でヒットを稼ぐ榎木となるもここでも差は出ないか、2R終了時点でのオープンスコアは3者ともに20-20でイーブンとなる。

最終ラウンド、このラウンドを獲った方が勝利を掴むだけに開始早々から互いのパンチがぶつかり合う。弥百希がパンチラッシュで前に踏み込めば榎木もそれに呼応し下がらず打ち返す、弥百希が右フックにストレートとヒットさせれば榎木はストレートを2連続でヒットさせるなど重厚な一撃の交差が続いていく。延長もあり得るかという試合展開になっていくもラウンド後半には弥百希の攻勢、とりわけストレートにボディツーが目立っていき、判定は3者ともに30-29と3Rの弥百希の攻勢を支持、弥百希が2度目の対決となった今回でも勝利を掴んだ。

判定で名前が呼ばれるたびに「シャー!」と感情を爆発させた弥百希。すると試合後、現王者である本野もリングイン、マイクを握ると「僕は空手家なので、空手家として敬意をもって次戦は倒したいと思います。前回は判定で(弥百希に)勝ったんですが、次は判定にするつもりはないので、皆さん楽しみにしててください」と語ると、対する弥百希は「3月に本野選手に負けてから正直格闘技への熱も冷めて気合が入ってなかったんですけど、本野選手へやり返すチャンスが決まってからしっかり準備してきたんですが(今回は)ふがいない試合に終わっちゃいました。でも残り3か月あるので、本野選手、やられる覚悟をもってやりにいくので、3月は面白いバチバチの試合をしましょう」と語った。



