▼ダブルメインイベント1 DEEP☆KICK-65kgタイトルマッチ 3分3R
○TETSU(月心会チーム侍/王者)
判定3-0 ※30-28、29-28、30-27
×大前洸貴(INFINITY KICK BOXING GYM/挑戦者)
※TETSUが初防衛に成功。

もう1つのタイトルマッチは、昨年12月にDEEP☆KICK-65kg第6代王者に輝いたTETSUの初防衛戦として、9月の挑戦者決定戦を制した大前が対峙した。TETSUは1度トーナメントで苦渋を飲むも、王座決定戦に選出され見事にTKO勝利、涙のベルト戴冠を果たしている。その後はRISE、PRO-KARATEDO達人、BreakingDownなど様々な舞台で活躍。
対する大前は今回が2度目の王座挑戦、一時期はキックボクシングから遠ざかる時期があるも9月、大野祐志郎との挑戦者決定戦は2025年の「ベストバウト賞」に選ばれるほどの激闘に、そしてその試合を制し挑戦権を獲得している。


そんな両名の試合は1R早々から急展開を迎える。左前蹴りを蹴りながら入りどころを伺う大前に対しTETSUはジャブにローと鋭い動きを魅せると、パンチで大前が下がったところに追いかけざまの右ハイキックで1R序盤からダウン奪取を果たす。すると大前はここでスイッチオン、激しく圧をかけながら前に前にと踏み込んでいく。それでもTETSUは慌てない、打ち合いに応じながらも着実にヒットを稼いでいきラウンド終了、1Rはダウンを含めTETSUのラウンドだ。

続く2R、ダウンを獲り返したい大前は早々から圧をかけていきTETSUをロープ際に詰めてのパンチ連打に繋げていく。しかしTETSUのガードは堅い、下がらされる場面が続いていくもジャブにストレートで対応しながら大前の勢いをいなしていく。序盤は大前のアグレッシブさが光るも、ラウンド後半はTETSUのパンチのヒットにディフェンスの巧さが光った形だ。2R終了時点でのオープンスコアは2名が20-18、1名が19-18で3者共にTETSUを支持。

最終ラウンド、後がない大前は更に近距離に詰めていきストレートを打ち込んでいく。しかし、時折目立つヒットもあるが流れを変えるまではいかない。TETSUはジャブを中心にヒットを重ね、ここでも大前の勢いをしっかりといなしていく。2・3R共に大前は圧巻のプレスを見せるがTETSUの巧さがそれを上回った形だ、結局そのまま試合は終了。結果は3者共にTETSUを支持しTETSUが初防衛に成功した。

試合後、喜びというよりは安堵の表情を見せたTETSUはマイクを握ると「今までの試合で1番しんどかったです、今の自分のままではもっと上にはいけないと思うので、明日からでも練習再開して、もっともっと来年は上を目指せるように頑張ります、もっともっと有名になるように頑張るのでこれからもTETSUに注目してください、ありがとうございました!」と語った。


